技術の進化が競技を加速させる、スポーツ x テクノロジーの最前線

1→10×清水建設×BOCCIA

テクノロジーを駆使することで膨らむスポーツの可能性。スポーツの進化と技術の進化は一心同体だ。

ASICS×RUNNING


履けば走り方を教えてくれる 靴が自分の専属トレーナー

アシックスとノーニューフォークスタジオが共同開発した「EVORIDE ORPHE」は、ランナーの走行時の特徴を可視化できるスマートシューズ。ミッドソールに搭載したセンサが、距離やペース、接地時の角度といった足の動きをデータ化して専用アプリに転送。スマホで改善すべきポイントやトレーニングメニューを確認できる。12月には一部直営店とオンラインストアでも発売予定。(アプリ画面は仕様変更の可能性あり)



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1→10×清水建設×BOCCIA


戦略を視覚化し、計測も自動 パラスポーツがエンタメになる

パラスポーツの中で最も戦略が必要とされるボッチャのルールはそのままに、映像や音の演出を加えてエンタメ性を強化した「CYBER BOCCIA」は、ボール位置の自動計測、順番や得点の自動表示を行うことで審判なしでのプレーを実現。清水建設が協力した「CYBER BOCCIA S」では、センサー方式を変更したため、大型ビジョンや壁への投影も可能。活用の幅が広がった。イベントなどへのリースで得た収益の一部は、日本ボッチャ協会に寄付されている。

京セラ×慶應義塾大学×TABLE TENNIS


ラケットに装着するセンサーが超高速スイングを見える化

京セラが慶應義塾大学の仰木裕嗣教授とともに「卓球ラケットセンサーシステム」を用いた実証実験を2020年8月に始める。ラケットの持ち手に高い計測制度を有する3軸水晶ジャイロセンサーを取り付けて、計測難易度の高いプレー中のラケットの軌道や速度といった動作全般を解析。タブレット端末などに数値やプレーのCGを表示して、プレーの分析に使用できるという。今後はテニスやバドミントンなどのラケットや、野球のバットにも応用していく予定だ。

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文=大副 律

この記事は 「Forbes JAPAN Forbes JAPAN 10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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