技術の進化が競技を加速させる、スポーツ x テクノロジーの最前線

1→10×清水建設×BOCCIA


KDDI×VOLLEYBALL


プレーする選手とデータを同じ視野で。新たな観戦体験


データ通信容量が飛躍的に増す5G時代の到来とともに注目されているのが、スマートグラスを使用したスポーツ観戦だ。2020年1月の春の高校バレーで、KDDIはアクロディアなどと共同で、現実にデジタル情報を重ねられるスマートグラス「NrealLight」を使用した観戦プログラムを実施。チームのアタック成功率やブロック数などのスタッツ情報をARでリアルタイムで確認できる新鮮な映像は、これからのスポーツ観戦における新たな可能性を示した。

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本間ゴルフ×GOLF


実在しないモデルなら、何万回でも着替えができる

ゴルフ用品大手の本間ゴルフが2019年秋冬カタログモデルに起用したのは、なんと“実在しないモデル”たち。京都大学発のクリエイティブAIの研究開発を行うAIスタートアップ企業DataGridと共同開発した、AIによって生成された架空の男女が、50のコーディネートに自動で当てはめられている。その自然な姿は驚きだ。この「Who am AI?」プロジェクトはプロモーションとしての側面が大きいが、いずれはゴルフの教材としてお手本となるプレーを見せるなど、動画としての新たな役割も期待できそうだ。

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超人スポーツ協会×TECH


先端技術の前ではみな平等 新領域の「超人スポーツ」

超人スポーツ協会は、身体能力を補綴・拡張する人間拡張工学に基く、“人を超える”新領域のスポーツを提供する。西洋竹馬でジャンプ力を強化して相手を倒すバブルジャンパー、体重移動のみで操縦できるインホイールモーターを使ってボールをゴールに運ぶホバークロスなど、プレーする選手たちの姿はまさに超人。身体機能を上げる道具が老若男女や障害の差を無くすため、誰もが一緒に楽しめるのもこれまでのスポーツにないポイントと言える。

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文=大副 律

この記事は 「Forbes JAPAN Forbes JAPAN 10月号」に掲載されています。 定期購読はこちら >>

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