きっかけは私の経験でした
私は1981年生まれのロスジェネ世代で、ごくごく一般的な団塊世代の親の元で育ちました。父は定年まで同じ会社で働いたサラリーマン、母はパートなどで家計を支えた専業主婦でした。
学生時代は、親からも先生からも『いい大学に入っていい会社に就職するのが良い』と言われ、みんなと同じように大学に進学・上京するも、いざ就職活動の時期になると世の中はまさに就職氷河期で、新卒採用に失敗。大手企業に入社することができず、かろうじて希望する業界の中小企業に就職しました。
その後、スキルアップのために転職した会社が半年で売却され、その後は職場に恵まれず、人員削減・過重労働・人間関係などのストレスからある日突然、心臓発作が起きて緊急搬送されます。運良く一命は取り留めたものの、初めて自分の「死」に直面したことで現状を変えようと決意。派遣OLをしながら、自分らしい働き方や生き方を模索する日々が始まりました。しかし、いろいろ試行錯誤するもなかなか答えが見つからず月日だけが過ぎました。
人生を変えた専門家との出会い
そんな頃結婚をしましたが、若くなかった私たちはすぐに子供が欲しいと思うもなかなか授かることができず、終わりの見えない不妊治療が始まりました。生理がくるたびに落胆し、溜息ばかりついていた私に、「一旦治療のことは忘れて好きなことをしたら?」という主人の一言がきっかけで、自分らしく生きるヒントをみつけるために多様な働き方や生き方をされている方に話を聴いて回り記事にしたインタビューサイト“Starry Future”を立ち上げます。その活動の中で、人生をサポートする専門家の方たちと出会い、私自身の人生が大きく変わり始めました。
それまでの私は、自分のことは自分で解決するものだという考え方で、誰かに悩みを相談したり、アドバイスをもらうことはほとんどせずに生きてきました。しかし、自分なりにいろいろ模索するも何年も人生を変えることができずにいました。そんな状況もあって、インタビュー活動を通じて出会った専門家の方たちにお話を聞いたり、キャリアや将来のことについて相談し始めたところ、自分の視点がどんどん変わっていき、なかなかみつからなかった自分のやりたいことや自分らしい働き方や生き方が明確になっていったのです。
「第三者の力を借りることで、こんなにも人生が変わるんだ!」
何年も自分で模索しても変わらなかった人生が、一年あまりでどんどん変化していった自身の経験が元となり、「働き方や生き方に悩んでいる方が専門家に相談できる仕組みや文化を創りたい!」もっと簡単に気軽に自分に合った専門家をみつけ相談することができないか、同時に想いを持って活動している専門家の方たちを応援することができないかと、夫婦二人で毎晩のようにブレストを繰り返す中で生まれたのが“ミアビータ”です。
第一子を出産後にサイトを立ち上げたため、小さな娘を抱えながら専門家の方たちに会いに行っては想いを伝えて回り、何もないところから現在は約60名の専門家の方にサポーターとしてご登録をいただいています。