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2020.12.02 11:00

アプリプラットフォーム「MGRe(メグリ)」が生む、新たなマーケティングとは

パタゴニア、オンワード、ノースフェイス、東急ハンズ、バーニーズニューヨーク、エノテカ、フランフラン・・・名だたるブランドや小売店が、アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」を採用し、公式アプリを展開している。なぜ、数あるサービスの中からMGReが選ばれているのか。開発・提供するランチェスターの代表取締役 田代健太郎が、MGReに込めたビジョンを語った。


「すべてのデータをよろこびの体験に」というビジョン


ランチェスターは、田代を中心とした4名のエンジニアで立ち上げた会社だ。当然、テクノロジーが事業のベースにあるが、田代は「テクノロジーは、どこまでいっても手段でしかない」と言い切る。

「大切なのは、テクノロジーをどういった形で世の中の役に立てていくかだと考えています。自分たちの技術が、人々の生活を豊かにすることができたら、とても幸せなことだと思うのです」

たとえば好きなブランドが、日常のさまざまな思いに対してパーソナルに、かつタイムリーに呼応してくれたら、シンプルにうれしいだろう。そうした思い(それはイコール、思いの表出であるデータだ)を、よりダイレクトに高次元な顧客体験として実現させたい――。これを言語化したのが、ランチェスターのビジョンである「すべてのデータをよろこびの体験に」なのだという。

「購買データや各種の行動データなど、エンドユーザーのデータは膨大です。それを適切に活用し、高精度なコミュニケーションを実現することで、より良い顧客体験を生み出していきたいのです」

現時点で、そのためのインターフェースとして適しているのがモバイルアプリだと田代は説明する。

「モバイルアプリは、いろいろなコンテンツを1か所に集めることも、さまざまな機能を付加することもできる。エンドユーザーに最適なオファーを届けることができるので、1人のユーザーとしての立場で見ても大変便利です。ですから、企業とエンドユーザーの間でデータとコンテンツを循環させる仕組みをつくりだしたいという思いはずっとありました」

その思いを結実させたのが、アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe(メグリ)」だ。名称は、データとコンテンツを循環させる「巡り」と、ランチェスターのミッション「企業と顧客の良い関係を支える」を意味する「Make Good Relationship」に由来。プラットフォーム化することで、安定したアプリを簡単かつ短時間で展開できるようにしている。

マーケターと取り組んだ仕事が、道を切り拓いた


洗練された仕組みを持つMGReだが、まっすぐここまでたどり着けたわけではない。10年以上の歳月をかけ、試行錯誤を繰り返してきたと田代は振り返る。

「ランチェスターを創業したのは2007年です。素晴らしいサービスを生み出して世の中に貢献したいという思いは強く持っていましたが、当初は受託開発の仕事が中心でした。そこで、一念発起してオリジナルのサービスを開発しようと全社で決定したのが2013年でした」



当時は自己資本のみで経営していたランチェスター。確実に収益が見込める受託開発案件をセーブして、オリジナルサービスの開発に投資するという決断には勇気が必要だったはずだ。当時の心情について、田代はこう語る。

「受注開発がメインだったときも、おかげさまで多数の案件をいただいていたため、大きな成長はないけれども事業としては回っていました。でも、そんな状態にするために会社を立ち上げたわけではありません。『エンジニアのための会社』をつくりたいと創業時から考えていたので、もっとエンジニアがモチベーションも目線も高く保てる環境にしたかった。自社サービスの開発に取り組めば、お互いに切磋琢磨しながら高みを目指していけると思いました」

とはいえ、当初は自社サービスのアイデアが固まっていたわけではなかった。なかなかうまくいかず、一時は約半分の社員が退職したという。そんな状況において、苦境を脱する道標となったのは、積み重ねてきた経験だった。

「これまでに何をやってきたのか、愚直に振り返ったとき、受託開発で多くの優秀なマーケターやデザイナーと一緒に仕事をしてきたことを思い出したのです。どうしたら製品やサービスが世の中の役に立つのか、その思いをどうやってエンドユーザーに届けるのかをともに考え、テクノロジーの側面から支援してきましたが、それをサービスとして具現化すればいいのだと気づいたのです」

運用側の省人化と効果的なマーケティングを促す機能


MGReは、マーケターやデザイナーのエッセンスを身にまとって生まれた。顧客目線のUI・UXだけでなく、運用サイドの使い勝手に細かく配慮した設計となっているのは、その出自によるのだろう。

たとえば、SNSやブログ記事などに散らばっているコンテンツを自動収集するクローラー機能がそうだ。「コピペでも済む」と軽視しがちだが、手動でかき集めて管理するのは思いのほか手間も時間がかかる。自動収集してアプリで一元的に配信すれば、アプリ担当者の業務負荷を軽減して他のイノベーティブな業務に振り向けられる。しかし、それだけでなく、マーケティング的なメリットもあると田代は解説する。



「MGRe」は、モバイルアプリの開発から運用、マーケティング活動までをサポートしてくれる

「Instagram、YouTube、Twitter、ブログなどさまざまなチャネルを展開するのはもはや当たり前となってきています。これらは、ブランドとの接点を生む集客目的のチャネルとしては効果的ですが、点としてのコミュニケーションにとどまってしまうのが弱いところです。ファンになってもらうには、繰り返しコミュニケーションを図る必要があるので、『今日の営業時間は何時?』『セールはやっているのかな』『どんな新商品が出ているのだろう』といった多様なきっかけの受け皿として機能するアプリに集約するのが効果的です」

しかも、インストールされると会員登録なしでエンドユーザーを認知できるため、パーソナライズされたマーケティングがしやすい。単なるコンテンツプラットフォームではなく、プッシュ通知やニュース、クーポンの配信など一人ひとりの属性や行動データに合わせたコミュニケーションの前線基地として機能し、「データとコンテンツの循環」を促すのがMGReの真骨頂だ。

「エンドユーザーのデータをわかりやすく可視化したダッシュボードも、年齢や性別でクーポンを出し分けたり、よく行っている店舗の情報をプッシュ通知したりしやすいと好評です。また、細かいことですがECサイトへ自動ログインできたり、セール情報のプッシュ通知をタップするとすぐ商品が表示したりといったフリクションレスなUXにもこだわっています」

実店舗内でアプリを起動すると自動的に会員証が表示される「店内モード」の有用性も見逃せない。エンドユーザーに無駄な負担をかけず、かつ店舗スタッフのスムーズなレジ作業をサポートしてくれるのである。

新たな接客体験と「働くよろこび」を目指して


顧客に対してのみならず、接客する側にも「よろこびの体験」をもたらすプラットフォーム。アプリは本来、エンドユーザーと運用する企業をつなぐハブとして機能するが、MGReが目指すのはそれ以上の価値を双方にもたらす役割だ。

「アプリはエンドユーザーが使うものなので、私たちもUI・UXを考えるときはどうしてもエンドユーザーを強く意識しています。しかし、実際に運用されるシーンを考えると、運用サイドが日々楽しんでいるかどうかも重要なポイントです」

アプリ運用といっても、機械的なタスクとして取り組むのと、「このお客様によろこんでもらおう」という思いで取り組むのでは、成果は明らかに異なる。マーケターや店舗スタッフにとってのやりがいにもつながる。田代は、MGReの進化系として、こうした運用サイドに対するUI・UX向上を目指していると明かす。

「マーケターや実店舗の販売員の方々に、インスピレーションを与えられるようなUIの実現を目指しています。イメージとしては、エンドユーザーが何を求めているのかをうまくビジュアライズして、マーケティング施策や実店舗での接客に役立つようにしたいのです」

たとえばDMやプッシュ通知をするとき、一人ひとりの購買履歴やコンテンツ閲覧履歴などを分析したうえで、それに合わせたコメントを添えれば響き方も変わる。店頭の販売員であれば、商品の薦め方も変わってくる。従来、飛び抜けて優秀な販売員が限られた人数に対して実践できていたきめ細かい接客を、企業全体で展開することも可能となる。コロナ禍で必要性を増している非対面コミュニケーションにも、従来どおりの対面コミュニケーションにも厚みを与えられることは間違いない。

「スマートフォンを欠かさず持ち歩くいま、ランチェスターのビジョンである『すべてのデータをよろこびの体験に』を実現できるのに最適なプラットフォームはアプリだと考えていますが、今後は異なるかたちになるかもしれません。しかし、世の中がどう変わっても、企業とエンドユーザーの間に『よろこびの体験』が求められることは変わらないでしょう。私たちが培ってきたテクノロジーを、そのためのインフラとして機能させ続けたい。『気づいたら裏側にMGReがある』という世界をつくることが、今後の目標です」

田代が描くビジョンと、その実現性の高さにはベンチャーキャピタルも注目する。2020年11月には、シリーズAラウンドにおいてグローバル・ブレイン、ニッセイ・キャピタル、XTech Venturesを引受先とする総額3億円の資金調達を実施した。広い視野をもとにしたアーキテクチャと、多様なテクノロジーを美しくインテグレートする技術力によって、企業と顧客を豊かな「体験」で結ぶランチェスター。同社が切り拓く、その未来は大きい。


田代健太郎(たしろけんたろう)◎ランチェスター代表取締役CEO。新卒でSIERに入社し、R&D部門に従事。2003年株式会社メンバーズにエンジニアとして入社。プロジェクトリーダーとしてガリバーインターナショナル(現 IDOM)、オークローンマーケティング、トヨタ(Gazoo)等を担当。2007年株式会社ランチェスター創業。



アプリマーケティングプラットフォーム「MGRe」
https://mgre.jp/

ランチェスター
https://www.lanches.co.jp/

Promoted by ランチェスター |Text by 高橋秀和|Photographs by 帆足宗洋