都心でワーケーション体験「マンダリン オリエンタル 東京」

筆者が宿泊したゲストルーム。デスクは広く、ステーショナリーも豊富に用意されている。


と、意外にもこの“グラス片手にPC”仕事が捗った。ひとつにはアルコールで高ぶった気分が沈静されたのと、ほどよい喧騒がかえって集中力を高めてくれた。スタバで意外に仕事が捗る、あんな感じです。

さらには、美しく暮れなずむ東京の空を見ながらキーボードを叩く自分にちょっと酔っていたのかも。都心のラグジュアリーホテルに宿泊しながら、カクテルグラス片手に優雅にお仕事……気分はヒールでマンハッタンを闊歩していたシガニ―・ウィーバー(『ワーキングガール』1988年)である。

カウンターでディナーを、部屋で朝食を


集中して原稿が書けたので気分よく夕食へ。出かけたのはホテル内の「タパス モラキュラーバー」だ。8席のみのカウンターでひと口サイズのモラキュラーキュイジーヌ(前衛的なタパスみたいな感じだ)が14品ほど供されるユニークなコース。

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夕食は「タパス モラキュラーバー」で。シェフのプレゼンテーションに魅せられる

シェフがジョークを交えながら料理を解説してくれるのも楽しい。ワインをペアリングしていただき、贅沢なディナーとなったが、少し飲みすぎてしまい、食後はベッドへ直行。といってもエレベーターで2分だから、移動時間が短縮できるのはありがたい。いつもなら、ここから地下鉄に乗って小一時間かかるのだから。

昨日できなかった仕事がたっぷり残っていたので、朝5時30分起床。といっても、ベッドが快適なのでぐっすり眠れて、酔いも疲れも残っていない。時間節約と、新型コロナウイルスを一応気にして、朝食はルームサービスで摂ることにした。

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朝食は部屋で。メニューにあればつい頼んでしまう「エッグベネディクト」をチョイス。

このとき、対面しないように部屋の前に置いてもらうこともできるのだとか。さすがラグジュアリーホテルの衛生対策は徹底している。

その後はひたすらミーティングと原稿書き。オンライン会議の際、背景に気を使うものだが、今日は誰よりもゴージャスな背景だっただろう。「いまどこにいるんですか?」と聞かれるたびに「ワーケーションで『マンダリン オリエンタル 東京』に泊まっているんですよ」と自慢してしまった。
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文=秋山 都

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