ライフスタイル

2020.12.03 19:00

都心でワーケーション体験「マンダリン オリエンタル 東京」

筆者が宿泊したゲストルーム。デスクは広く、ステーショナリーも豊富に用意されている。

筆者が宿泊したゲストルーム。デスクは広く、ステーショナリーも豊富に用意されている。

ワーケーションという言葉は……説明不要か。WORK+(VA)CATIONと、解説しなくても感覚的に理解できるこの言葉は新型コロナウイルス禍で生まれた言葉だと思っていたが、実は2000年ごろから米国ではすでに使われていたのだそう。

17年にはJALがワーケーション制度を導入していたということだから、テレワーク導入が進んでいた先端企業では一般的だったのだろう。

ここ数カ月、オンラインで会議していると「ワーケーションで軽井沢(京都、福岡、宮古島という事例も)にいるんです」という人々に出会った。うらやましい限りだが、コロナで仕事が少なくなっているフリーランスにとって、1週間東京を不在にするのは少々不安だ。

でも家を出て気分を変えたい……と悩んでいたら、啓示(おおげさ)が降りてきた。「いままで泊まったことのない都心のラグジュアリーホテルへ泊まってみよう」と。

「マンダリン オリエンタル 東京」は、2005年東京・日本橋に開業。広東料理の「センス」や夜景が素晴らしいフレンチファインダイニング「シグネチャー」などレストランには何度も行ったが、宿泊はしたことがなかった。

東京で暮らしている既婚者が、都心の、それもラグジュアリーホテルに宿泊するきっかけはなかなか掴めないものだが、Go Toトラベルキャンペーンが適用されるのでかなりお得な価格となっていた。いまがチャンス!

はしゃいだ気持ちでチェックインしたゲストルームは、仕事の捗りそうなデスクを備え付け、大きく開いた窓から隣の日本銀行の屋根を見下ろすゲストルーム。途端に残額が減りつつある我が銀行通帳を思い出し、あくまでワーケーションに来たのだと平常心を取り戻した。この1泊2日で打ち合わせ3件(オンライン2、リアル1)を入れているが、合間に原稿2本は仕上げておきたいところ。

さっそくPCを開いたが、自宅にない大きなテレビをつけてみたり、バスルームのアメニティ(ボッテガ・ヴェネタだった)をチェックしたりと落ち着かない。

そこで思い切って、客室の外に出てみた。今回私が申し込んだプラン「プレミアム モーメント」では、午後4時から7時までの間の90分に限り、スパークリングワインとカクテルを含むドリンクサービスが付いているのだ。つまりはフリーフロー。仕事に来たんだから飲んじゃダメなのに。

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眺望のすばらしさでも知られている「マンダリン オリエンタル 東京」。これは客室からのビュー
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文=秋山 都

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