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やるべきことが見えてくる「朝活」のタイムマネージメント


朝活のいいところは、自分を褒めることができるところにあるという。

「早起きは365日挑戦できる。自分さえ頑張ればできる挑戦を積み上げた先に未来があります。たとえ寝坊してもそれは365日のうちの1日だけの失敗。他の人の邪魔が入らず、自分の意思でできるものです。他の人が寝ているうちに頑張る私ってえらい!というモチベーションアップにもつながります」

もちろん、早起きをするためには「早寝」も必要となる。そこで池田は最初に「早起き早寝」を勧めている。まず大事なのは寝ること。最適な睡眠時間を確保することが朝活を続けるには必要だ。まずは睡眠時間を1日7時間、7時間半など設定し1週間。翌週は時間を増減して記録し、自分に最適な睡眠時間を見つけていく。早起きは10日〜2週間で習慣化していくという。

「早起き国に留学した、と考えるといいですよ。早く起きると早く眠くなる、眠くなるのは時差ボケ。最初は辛くとも留学したと思って朝シフトに変えていけばいいと思います」

その際、モチベーションを保つためにいいのが「朝活松竹梅」。「松」は早起きができて、時間を有効に使えたなど最高の過ごし方ができた場合。「竹」は時間通りに起きられなかったけれど、少し時間があった場合。「梅」は起きられず、ほとんど何もできなかったけれど、睡眠時間は取れた、朝日を浴びることができた、とできたことを数える。といった、3段階に分ける考え方だ。



「毎日松の起き方はできない。でも起きられなかったことで自分を責める時間に朝はするべきではない。3つのパターンを決めて、できたことを数えることが大事です」

そして、大切なのが、「目的」と「取捨選択」だ。仕事を頑張るための勉強や資格取得などに使うのか、趣味の時間にするのか、一人で考え事をするために使うのか。決めないとせっかく早起きしても何もできない。

そして、早く眠るため、早く起きるための「取捨選択」。そこで池田が提案するのは「緊急度と重要度のマトリックス」だ。

会議や会食などの予定を、緊急かつ重要なものを「刈り取り」の緑、緊急ではないが重要なものを「種まき」の赤、緊急だが重要でないものは「間引き」の青、緊急でも重要でもないものは「塩漬け」の黒、と4色ボールペンで色分けしていく。その結果、自分にとって大事なものは何か、日々決断できるようになっていくという。



「惰性でやっていると、本当は重要でないのになんとなく重要だと思い込んだまま続けていることも多いので、優先順位、取捨選択することは朝活には欠かせません。優先順位をつけることを習慣化することで『決めぐせ』もつけられる。これは仕事にも活きてきます」

早起きと同様、早く寝ることも朝活には重要。そのため、1日ですることに取捨選択が必要となってくる。

「しっかり寝て早起きすれば体調が良くなるし、原始的かもしれないですが、ちゃんと寝てお日様ともに起きるのは大事だなと。私にとって朝活は大きなお守りで、辛いことがあっても私には早起きがあると思える、何があっても大丈夫という自信に繋がっています。日々を流されずに生きるための必要な手段です。人生で一発逆転はできなくて、変えていくには習慣とか心構えをコツコツ重ねないといけない。その練習が早起きです。朝、理想の自分とは何か、どういう自分になりたいのか考え、いかに行動するかを始める第一歩にしてもらえたら嬉しいです」



(左)著書「朝活手帳 2021」(右)最新著書「『朝1時間』ですべてが変わるモーニングルーティン」




池田千恵◎福島県生まれ。二度の大学受験失敗を機に早起きに目覚め、半年の早朝勉強で慶應義塾大学総合政策学部に入学。以来、就職活動30社落選、20代で窓際社員の危機などの挫折のたびに早起きの成功体験を思い出し逆境を乗り越える。外食企業、外資系コンサルティング会社を経て、2009年に『「朝4時起き」で、すべてがうまく回りだす!』(マガジンハウス)を刊行。著書や講演、企業研修などの実績をもとに、企業や自治体の朝イチ業務改革のコンサルティングも手がける。個人に向けてはキャリア形成にまつわるモヤモヤを朝活で解消する「朝キャリ」主宰。株式会社朝6時 代表取締役社長。

文=石澤理香子

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