キャリア・教育

2020.11.27 09:00

「あえて」、お金から考える転職、そしてキャリア設計



LanKogal / Shutterstock.com

そのゴールを達成するために、仕事でのKPIの考え方をプライベートにも応用するのがおすすめです。

主従関係でいえば、人生は、仕事を包括する概念です。「人生のKPI」の中にキャリア設計の要素も反映させることで、目の前の仕事を自分の未来につながることとして捉えられ、前向きに毎日を過ごすことができます。

なにも難しく考えることはありません。

「50歳までに趣味の領域をこのくらい広げたい」「65歳で仲間を50人集めてパーティーをしたい」と少し考えてみるだけで十分です。

目標を具体化すれば、実現方法も具体化します。

例えば「パーティー」であれば、その間に「55歳までに40人集める」「45歳までに30人」「35歳までに20人」と設定できます。直近の「35歳までに仲間を20人集めてパーティー」というマイルストーンが見えたら、そのために招待客のリストアップをし、人数が足りなければ「Facebookの友達を50人増やす」などの小さなKPIを設定しても良いでしょう。

実体験ですが、人生のKPIを仕事にも反映させることで、働く姿勢や働いている時の景色はどんどん変わっていきます。

例えば営業で、目標とする新規契約のために「1日3件のアポイント」を追っている場合。同時に人生のKPIとして「未来のパーティー参加者を探す」ことも念頭に置いておけば、新たに出会う人と目先の損得ではなく、中長期的に関係性を築けるかという目線で接することができます。

ビジネスよりもやや漠然としていたり、厳密にはKPI(指標)ではないかもしれませんが、楽しんでステップを踏んでいる状態をつくれれば良いのです。大きな夢でも、逆算すれば最初は低いハードルで済むこともあるので、難しく捉えずにまずは試しに考えてみるのがオススメです。

これをもし夫婦で一緒にやれば、将来を話し合う機会も増え、新しいゴールが生まれるかもしれません。実際に私も、仕事でビジョンを描くのと同じように、家庭でそんなことを話し合っている日々はとても楽しいです。

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文=立川健悟

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