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2017年に現代自動車が発表していた次世代燃料電池車 (c) Hyundai

韓国の現代自動車は先日、欧州の化学大手イネオス(INEOS)と水素テクノロジーの開発に向けた契約を締結した。

英国のビリオネアのジム・ラットクリフ率いるイネオスは11月22日、現代自動車との間で、水素の生産と供給に向けての覚書を締結したと発表した。韓国の富豪のチョン・ウィソン(鄭義宣)が会長を務める現代自動車は、水素燃料電池車(FCV)の大量生産を目指している。

両社は、イネオスの系列会社のイネオスオートモーティブのSUV「グレナディア」に現代が生産する燃料電池システムを搭載し、イネオスのパワートレインの多様化を早期に実現しようとしている。

シンガポールの調査会社Lux Researchのアナリスト、Yu Yuanshengによると、現代自動車は水素の生産や貯蔵、インフラの整備面で課題を抱えており、イネオスとの提携は理にかなっているという。

イネオスは声明で、現代自動車の燃料電池システムは、「ネッソ(Nexo)などの燃料電池車で既に信頼性が証明されている」と述べた。現代自動車は2018年12月に、同社のサプライヤーと共に、2030年までに7兆6000億ウォン(約65億ドル)を水素の研究開発と施設拡張に投資すると発表していた。

Yuによると、現代自動車は海外企業と積極的な取り組みを行っており、米国のエヌビディアや中国のバイドゥと共に自動運転車を開発し、ライドシェア分野ではGrabやOlaと緊密な連携をとっているという。

イネオスは、通常の電気自動車のようにバッテリーに頼らない点が、燃料電池車のメリットだと考えている。燃料電池車はタンク内の水素と酸素の化学反応で発電した電力を用いて走行する。

現代自動車は、燃料電池車カテゴリでBMWやダイムラー、ホンダ、トヨタらを競合を見据えている。市場調査企業のアライドマーケットリサーチによると、2018年の世界の水素燃料電池車市場は6億5190万ドル規模に達しており、各国の政府の環境への懸念の高まりや、投資の増大によって、2026年にかけて市場の拡大が加速していくという。

編集=上田裕資

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