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彼は共同創業者であるポニー・マー(馬化騰)の直下でメッセージングサービス「テンセントQQ」の運営に携わった。現在、テンセントQQの月間アクティブユーザー数は6億人を超え、テンセントの中で最も成功したサービスの1つとなっている。

Liは昇進し、新しく立ち上がったばかりのストリーミングプラットフォーム「テンセントビデオ」の責任者に就任した。現在、テンセントビデオの有料会員数は1億1400万人に達する。テンセントが2004年に香港市場に上場したことをきっかけに、Liは同市場の銘柄に投資するようになった。しかし、彼は株取引ソフトウェアの信頼性の低さや使い勝手の悪さに不満を覚えたという。

Liは、オンライン証券の立ち上げを思い立ち、2008年にテンセントを退職した。その後、2年間を準備に費やし、2011年に富途證券を設立した。テンセントは創業初期に同社に出資し、株式の30%を保有する第2位の大株主だ。

Liがさらなる成長を目指す上で、課題も多い。1つは、熾烈化する競争を勝ち抜くことだ。中国の大手証券会社である華泰証券や海通証券はオンライン化を推進しており、香港株の取引サービスを提供し始めている。また、海外市場では、安全保障上の懸念から、ファーウェイやTikTokの親会社であるバイトダンスによる海外戦略がとん挫している。

「現状では、米国が中国企業の進出を歓迎しない可能性があることを念頭に置かなければならない」とコンサルティング企業Oliver WymanのパートナーのQian Hangは指摘し、中国企業に比較的寛容な東南アジアの方がチャンスが大きいと述べた。

Liは、ユーザーデータの取り扱いや保管については、現地の法律を遵守するとしている。「我々は、各国の規制に従い、データを現地で保管する。海外展開においては、シンガポールと米国に専念しており、一歩ずつ実行していく」と彼は語った。

編集=上田裕資

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