リスペクトとチームビルディング。仲間を感じる過酷なレースの強烈な魅力

誰も助けてくれない。信頼の仲間とひたすらに駆ける


──マラソンやトレランと文脈が異なりますね。
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マラソンやトレランの大会にも、自分自身への挑戦があると思います。ただ、OMMは、自然の中に自分をさらけ出していくという場。開催地やコースや天気やスキルはすべて要素で、それら要素をすべて内包している核心の部分は、自分自身がチャレンジして困難に直面し、どう判断し選択して結果どうなったか、またそれを自分だけでなくバディと一緒にやることが大事。



──ビジネスの場でのチームづくりにも大事な部分ですね。
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私も会社をやっていくうえで非常にいきています。チームの中で、人の弱い部分も強い部分もすべて認め合いお互いを尊重する、という正しい意味でのリスペクトをし、得意不得意を認め合って同じ目標をもって進んでいくんだというチーム作りはOMMから学びました。

ビジネスに置き換えてみてみると、AIにとってかわるよう効率を求めて無駄を排除し、売上を上げて利益率を上げてビジネスを成功させてという仕組みの先に自分が一人だったら、それは何になっているのだろうと思いますね。信頼できる仲間たちと仕事ができている、一緒に作り上げているというマインドを持っているという中でできたものは質が違っていて、自分の毎日を豊かにしてくれていると思うんです。

売り上げ目標のためだけに一日を消化しながら生きているのではなく、毎日の充実を得るのは一人では難しい。仲間や相手をリスペクトして自分を知り、自分の弱さも相手にリスペクトしてもらうというようなチーム作り、仲間づくり、組織づくりというものがOMMから学んだもので、自分の会社での組織づくりにも役立てています。

駆け下りる二人のランナー

──OMMのこれからについて教えてください。

まずは変化し続けている、というのが前提にあります。時代の変化や私たちが何を求めているのか、価値観が変化し続けている今、何をOMMから学ぶのかも変わっていくと思うんです。参加者のレベルもマインドも変わっていきます。イベントもそれに合わせて変わっていきます。これらはこれからも常に変化し続けていきます。そして、変わらないものはやはり、自分と向き合う場であるということ。今の自分をじっくり確認できる場所なんです。だからこそ、毎年多くの人がそれを求めてやってくるんだと思うんです。こんな辛いイベントに毎回参加するんですから!

大自然を疾走するランナーたち

文=上沼 祐樹

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