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米国のプライム会員なら、アマゾン・ファーマシーで処方薬を購入し、送料無料で自宅に配送してもらえるようになる。

11月17日にアマゾンが発表した声明によると、プライム会員は「処方薬を注文してから2日以内に送料無料で受け取ることができる。保険外で購入する場合は、最大で80%オフになる」という。「顧客は今後、アマゾンのオンラインストアで処方薬を購入できる。便利なうえに確実にアクセス可能で、家から出る必要もない」

アマゾン・ファーマシーの立ち上げは、同社のヘルスケア事業参入における最新の動きだ。アマゾンは2020年に入ってから、米国の従業員を対象に、処方薬の費用抑制や、服薬アドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って服薬治療を受けること)の向上を目的とした新しい方法を試していた。

アマゾン・ファーマシーで処方薬の購入が可能になることで、ドラッグチェーン大手のCVSヘルスやウォルグリーン・ブーツ・アライアンス、ウォルマートなどにさらなる重圧がかかるのは間違いない。 これら大手は、アマゾンの動きを見越して、処方薬の配送サービスやデジタルヘルス分野への投資を増やしてきた。

アマゾンは2018年1月、ウォーレン・バフェット率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイならびに米金融大手JPモルガン・チェースとともに、3社の100万人を超える従業員のヘルスケア向上を目指して、新事業を立ち上げる計画を発表していた。2018年にはさらに、急成長中だったオンライン薬局ピルパックを買収し、成長著しい米処方箋ビジネスにおける貴重な規制上の足がかりを得ていた。

アマゾンの北米消費者担当上級副社長ダグ・へリントン(Doug Herrington)は発表の際に以下のように述べた。「ピルパックは6年以上にわたり、慢性疾患を持つ患者に対して非常に優れた薬局サービスを提供してきた。そしてこのたび、その薬局サービスがAmazon.comへと拡大されることにより、さらに多くの消費者が時間とお金を節約でき、生活がラクになって健康向上を実感できるだろう」

声明によると、アマゾン・ファーマシーのサービス開始によって、顧客は「デスクトップPCやモバイル機器上のAmazonアプリで、医薬品の購入手続きをすべて完了できる」。その際には、健康保険に関する情報や決済方法、処方箋管理が設定でき、情報セキュリティの問題がないファーマシー・プロフィルが使われる。「プライム会員であれば、医薬品をアマゾン・ファーマシーで注文した日から2日で受け取ることができ、送料は無制限で無料となる」と声明は述べている。

アマゾン・ファーマシー副社長のTJ・パーカー(TJ Parker)は声明で、「アマゾン・ファーマシーは、顧客第一を念頭にデザインされた。顧客を何よりも優先させるアマゾンのこだわりが、不便で何かとわかりにくい業界で活かされている」と述べた。「私たちは舞台裏で、わかりにくい手続きがシームレスに行えるよう尽力した。その結果、処方薬を必要とする人たちは誰もが、どのような選択肢があるのかを理解して最低価格で注文することができ、自宅で迅速に医薬品を受け取れるようになるだろう」

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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