ひなびた街のひなびた光景。哀愁が運んでくる多幸感
常に昭和の服を身にまとい、昭和の車に乗り、昭和に建てられた一軒家に住む。そんな“あの頃”の魅力を知りつくした著者が選んだ、未来に語り継ぎたい昭和時代の108スポットを掲載。決して懐古主義ではなく、今なお個性的な魅力を放ち続けるスポットを、現地のレポートや、訪れた先の人びととの心温まるエピソードとともに紹介する。
ジャンルも、純喫茶、商店街、ビルディング、酒場、ドライブイン、スナック、ラブホ、飲み屋街、廃墟ビル、ストリップ劇場、秘宝館などとバラエティに富み、ツボをつかれまくること間違いなしだ。
記憶に染み込んだあの場所が、いつも目の前に
よく人から、「昭和のどんなところが好きなんですか?」と聞かれるのですが、じつのところ自分でもよくわからないのです。たとえば、誰でも一度くらいは異性に一目惚れをした経験があると思いますが、あの「ドキッ!」とする感情がなぜ起きるのか、うまく説明しろと言われても無理でしょう。そして、その衝撃は大きければ大きいほど言葉にするのが難しいはずです。
僕にとって昭和とは、そのように直感的に強く惹きつけられるものであり、魅力はどこなのかと明確に答えられないものです。
(「はじめに」より)
「盲導犬クイールの一生」の石黒謙吾プロデュース
著述家・編集者・分類王などの肩書を持ち、多くのヒット作品を手掛けた石黒謙吾がプロデュース。石黒氏は「昭和スポット巡り」の存在を知り、「武者震いするほどしびれた」という。著者の平山と6年がかりで編み出された作品だ。
今行ける「昭和遺産」も数多く掲載!
巡礼した昭和遺産108ヶ所のスポットマップ、著者が7年間に渡って訪れた「1703スポット」全リストが付いている。
*詳細な住所の掲載ではない。すでに廃業や取り壊しなどによってなくなっているスポットもある。
著者:平山雄(ひらやまゆう)
1968年東京生まれ。ブログ「昭和スポット巡り」で、2012年から、ジャンルを問わず昭和が体感出来るスポットをレポートしている。訪ねたスポット数は1700カ所以上。住まいも、古い一軒家を買い取り、完全に昭和の家庭を再現して暮らしている。
「できることなら昭和時代へ戻りたいのですが 戻ることはできないので、昭和の服に身を包み、国産旧車に乗り、和製ポップスでも聴きながら昭和の面影が残る場所を巡ります」
企画・プロデュース・編集:石黒謙吾(いしぐろけんご)
著述家・編集者。1961年、金沢市生まれ。著書には、映画化された『盲導犬クイールの一生』、『分類脳で地アタマが良くなる』、『図解でユカイ』、『2択思考』『エア新書』『ダジャレ ヌーヴォー』など幅広いジャンルで多数。。プロデュース・編集した書籍も、『もし文豪たちがカップ焼きそばの作り方を書いたら』(神田桂一、菊池良)、『ジワジワ来る○○』(片岡K)、『負け美女』(犬山紙子)、『餃子の創り方』『飛行機の乗り方』(ともにパラダイス山元)など250冊以上。
商品情報
書籍名:「昭和遺産へ、巡礼1703景」
著者:平山雄(ひらやまゆう)
企画・プロデュース・編集:石黒謙吾(いしぐろけんご)
装丁:吉田考宏
印刷:広研印刷
発行元:303BOOKS
定価:1650円(本体1500円+税)
発売日:2021年1月18日