仏ラジオ局、著名人100人の訃報を誤配信

Ben Stansall - WPA Pool/Getty Images

著名人が死亡した際に迅速かつ正確に報道できるよう、死亡記事を事前に準備することは、報道機関では一般的な慣習だ。米紙ニューヨーク・タイムズは、素早く更新して掲載できる死亡記事を1800本以上準備している。

だが仏ラジオ局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)は今月16日、英国のエリザベス女王やブラジル人元サッカー選手のペレ、米俳優・映画監督のクリント・イーストウッド、仏女優のブリジット・バルドーら、世界の著名人や科学者、作家の死亡記事を予定より早く配信してしまった。

ニューヨーク・タイムズ紙が報じたところによると、RFIのウェブサイトが新たなコンテンツ管理システムに移行した際、編集前の予定稿が誤って掲載された。不運なことに、一連の死亡記事は自動的にグーグルやヤフーニュースなどのオンラインサイトに掲載された。仏紙パリジャンによれば、RFIは技術的問題が原因だったとして謝罪した。

一部の人々にとって、自らの死亡が誤って報じられたことは今回が初めてではなかった。サッカーチーム、オリンピック・マルセイユの元オーナーで仏実業家のベルナール・タピが死亡を誤報されたのはこれが3度目だ。1度目は2019年の仏紙ルモンド、2度目は今年の仏スポーツ専門局ラ・シェーヌ・レキップによるものだった。

自身の死が誤報された仏歌手・女優のリン・ルノーは、自分はいたって健康だとツイートした。

記事は不完全な状態だったため情報が欠けており、「イランの最高指導者アリ・ハメネイ師がXXXXX日、XXXXXXX歳で死去した」のようになっていた。

編集=遠藤宗生

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