GMは11月19日の「バークレイズ・グローバル・オートモーティブ・カンファレンス」の会場で、2025年までに電気自動車30モデルを、グローバルマーケットで展開すると発表した。同社のメアリー・バーラCEOは、当日のプレゼンでテスラの名前こそあげなかったものの、今後の数年間でGMが北米のEV市場のリーダーを目指すと宣言した。
「我々はEVが今後の事業の中核に成長し、株主のみなさんに価値を提供するとすると考えており、この分野で北米ナンバーワンの地位を目指していく」と、バーラは話した。
米国最大の自動車メーカーであるGMは、2025年までに世界で30のバッテリー駆動モデルを発売する計画で、そのうち3分の2はキャデラック、GMC、シボレー、ビュイックの各ブランドから北米の顧客に向けて発売される。GMの低コストのUltium(アルティウム)バッテリーを搭載した最初の新モデルは、2021年後半に発売予定のGMC Hummer EVで、2022年初頭にはCadillac LYRIQクロスオーバーが予定されている。
同社はまた、バッテリー生産を強化すると同時に、世界各地のR&D拠点やテスト施設を、新時代のモビリティのために有効活用しようとしている。
GMはバッテリー駆動車のパイオニアであり、今から24年前に初期のテスト車両としてEV1 subcompacを発売したが、その技術を放棄したことで、2000年代初頭にテスラとイーロン・マスクに好機をもたらしていた。
過去10年間、同社はボルト・プラグイン・ハイブリッドやボルトEVなどの車種でEV市場での存在感を高めてきたが、収益面では化石燃料で駆動するトラックやSUVに依存し続けてきた。