時価総額3,567億ドルを誇るグーグルは、2004年から2014年までの10年間に、社屋建設とリフォーム費用に5億ドルの費用を投じたことが判明した。これは建築業者検索サイトBuildZoomの調査によるもの。
グーグルの広報担当によれば、53,600名の同社従業員の内、20,000人がマウンテンビューに勤務中という。これはマウンテンビューの人口(74,066人)のおよそ25%に相当する。
地元紙マウンテンビュー・ボイスによれば、マウンテンビューで寝室2、風呂2の住居の平均家賃は過去2年間で2,250ドルから2,981ドルに跳ね上がったという。
同地の住宅不足は行政の開発方針に起因する部分もある。マウンテンビューでは企業誘致を促進し、42,000の新規雇用を創出した一方、住宅供給はわずか8,000世帯にとどまった。最近になり住宅供給推進を掲げる市長が当選したことで状況は変わりつつあり、グーグルは社員を市議会に参加させ、さらに住宅供給を増やすよう求めている。
BuildZoomによれば、グーグルは75の不動産をマウンテンビュー市内に保有しており、そのほとんどは本社関連施設。残りはマウンテンビューのビジネス街の物件だ。過去10年間にグーグルが着手した建設プロジェクトの一部を以下に紹介する。
グーグル本社
トイレの改築、食洗器の交換、社内のチャーリーズ・カフェの改装等に5,100万ドル。
Googleplex
施設内のタコス・レストランMasa Cafeの改築に1,770万ドル。
マウンテンビューにあるグーグルストア
改装工事に1,510万ドル。
5億ドルという金額はたしかに巨額だが、アップルはクパチーノで建設中の新社屋に50億ドルを注いでいる。また、マウンテンビューの北、サンフランシスコではセールスフォース社が新社屋ビルの15年間のリース料及び改築費に、6.9億ドルを支払うことに合意している。
※記事冒頭に登場したBuildZoom社はベンチャーキャピタルのYコンビネータの起業プログラムから生まれた企業。データマイニングを手がける企業、Palantirの共同創設者ジョー・ロンスデールから資金調達を行っている。