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II.studio / shutterstock.com

米国のニュースメディア「バズフィード」が、ベライゾン傘下の「ハフポスト(旧社名:ハフィントン・ポスト)」を株式交換を通じて買収することが11月19日、明らかになった。

ここ最近、デジタルメディア企業らは連合を組んで、フェイスブックやグーグルと広告収入を争っており、この2社の合併はその最新の事例と言えそうだ。

バズフィードとハフポストは今後、コンテンツに限らず、Eコマース事業でも連携を深め、広告分野の事業機会を共同で模索していくという。この2社は、類似した読者層を抱えているとされる。

合併後の新会社のトップには、バズフィードの創業者でCEOのジョナ・ペレッティが就任する。ベライゾンメディアはバズフィードに出資を行ない、バズフィードの少数株主となる模様だ。

ベライゾンメディアは複数のデジタルメディアを傘下に持ち、そこにはヤフーやテッククランチ、エンガジェットなどが含まれる。

バズフィードとハフポストは過去数年の間、急激に読者人口を伸ばしたが、オンライン広告市場の縮小の中で収益化に苦戦するようになった。

ベライゾンは2015年に、ハフポストのオーナーであるAOLを44億ドル(約4570億円)で買収した。その後、AOLは2017年にヤフーを45億ドルで買収し、新会社のOath(オース)の配下にヤフーの金融情報サービスやハフポストを置いていた。

しかし、2018年になってベライゾンは、メディア事業の収益が予想に届かなかったことを認め、メディア部門の事業価値を以前の46億ドルからわずか2億ドルに引き下げていた。

一方で、2006年にペレッティとアリアナ・ハフィントンらが創業したバズフィードも、2014年から赤字続きだった模様だ。しかし、ペレッティは今年10月に、バズフィードが間もなく損益分岐点に達すると社内で述べたとされる。

ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)によると、バズフィードの関係者らは、今年の同社の売上が昨年を下回ると述べているという。しかし、同社はレイオフや一時帰休、賃金の引き下げによって、約3000万ドルのコスト削減に成功したという。

ここ数年、オンラインメディア業界では合併や買収が相次いでおり、企業らは統合化によるコスト削減で、広告収入の減少に立ち向かおうとしている。昨年はViceがRefinery29を買収し、Group NineはPopSugarを買収した。さらに、VoxはNew York Mediaを買収した。

WSJによると、これらの3社の買収額はRefinery29が4億ドル、PopSugarが3億ドル、New York Mediaが1億500万ドルだったという。

編集=上田裕資

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