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スマホの発想でEVを製造する


アライバルの上場により、Sverdlovはビリオネアになる予定だ。ロシア出身のSverdlovは、ロンドン本拠のスタートアップ「Kinetik」の経営にも携わり、かつてはロシアのスマホ会社「Yota」を共同創業した経歴を持つ。

関係者によると、SverdlovはSPACとの合併後、株式の約75%を保有することになるという。アライバルの時価総額が予想通り54億ドルに達した場合、Sverdlovが保有する株式の評価額は約40億ドルとなる。

従来の自動車工場は、数百エーカーもの広大な土地と、10億ドルほどの建設費を要する。これに対し、アライバルのマイクロファクトリーの面積は20万平方フィート(約1万8580平方メートル)ほどで、工業団地にある倉庫スペースを使って建設することができるという。建設から稼働までに要する期間も短く、従来の大型工場が約2年であるのに対し、マイクロファクトリーは6ヶ月で済むという。

アライバルの車両は、車軸とバッテリー、電気モーターを備えた平らなスケートボード型車台をベースに組み立てられている。工場内には組み立てラインはなく、ブース間を自律走行する車両が移動してパーツを運んでいる。車台は金属プレス加工をするのではなく、押し出し加工をしたアルミニウム部品を繋げて製造している。

また、車台の組立てを簡素化するため、必要な部品数を削減している。ボディパネルは溶接せずに、航空宇宙産業向け接着剤を使って組み立てている。車両の色付けは塗装ではなく、複合材料への着色やカーラッピングによって行うことで、塗装工場に必要な数百万ドルもの投資を節約している。一般的な自動車工場では、数千人の組立作業員が必要だが、アライバルのマイクロファクトリーは200名で済むという。

編集=上田裕資

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