トランプ政権は「2期目でコロナに効率的に対応」、報道官が発言

ケイリー・マケナニー報道官(Tom Williams / CQ-Roll Call, Inc by Getty Images)

ホワイトハウスのケイリー・マケナニー報道官は11月18日、「民主党のジョー・バイデンは大統領選で勝利しておらず、米国の“次期大統領”にはなっていない」との誤った説明を続けるため、「トランプ政権は向こう4年間、新型コロナウイルスへの効率的な対策を継続していく」と主張した。

マケナニーは同日、Foxニュースの番組「Fox&フレンズ」に出演。国内のすべての主要メディアがすでに「勝者はバイデン」と判断しているにもかかわらず、パンデミックに対するトランプ政権の対応の成果を誇示し、“トランプ政権の2期目”でパンデミックと効果的に戦うための「インフラ」は構築できていると語った。

ドナルド・トランプ大統領は、いまだ敗北を認めていない。マケナニーのこの発言は、「選挙結果を覆すための大統領の努力は功を奏し、トランプ政権が持続することになる」と確信していることを示している。

トランプ政権の閣僚のなかでは、マイク・ポンペオ国務長官も10日に行った記者会見で、「トランプ政権2期目に円滑に移行する」と発言している。

マケナニーは番組の司会者から、「バイデンが選挙の勝者であることが“証明”されれば、トランプは平和的な政権移行に協力することを約束するのか」と尋ねられ、「“それが事実によって裏付けられた場合に限り”、トランプはその方向で行動するだろう」と言葉を濁した。

コロナ死者数は25万人以上に


マケナニーは、トランプ政権は新型コロナウイルスと闘う準備を整えていると主張する一方、各州の知事たちが新規感染者数の急増を抑制するために打ち出したガイドラインに反発。“オーウェル的”(全体主義的)だと批判している。

知事らは感謝祭(今年は11月26日)の週末に国民が従うべきガイドラインを示し、食事会で集まる人数を制限すべきだとしている。だが、マケナニーはこれに対し、「米国民は自分の健康を守る方法を知っている」と反論。

特に、6人以上で集まることを禁止し、違反すれば罰金または禁錮刑とすることを決定したオレゴン州のケイト・ブラウン知事(民主党)を厳しく非難している。

米国では18日、新型コロナウイルスによる死者が25万人を超えた。米ジョンズ・ホプキンス大学によると、17日の1日あたりの新規感染者は16万1934人。前週には同17万人を超え、過去最多を更新している。

編集=木内涼子

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