ライフスタイル

2020.11.23 16:00

仕立てに220工程。スーツのロース・ロイスと称される「ブリオーニ」

ブリオーニ「ヴィルジーリオ」


森岡:先ほど私はこのスーツには色気があると言いましたが、色気を漂わせながらも、それがこれ見よがしではない。それも「ブリオーニ」のスーツの魅力です。
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小暮:だから世界中の紳士、特にエグゼクティブクラスに愛用されるわけですね。

森岡:そうそうたる顧客がいると思いますが、私が「ブリオーニ」ですぐに思い出すのは、2年前に亡くなった国連の元事務総長コフィー・アナンです。彼の着こなしはパーフェクトでした。まさにスーツスタイルのお手本。その着こなしに、この「ブリオーニ」のスーツが重要な役割を果たしていたわけです。

小暮:今回は記念のスーツに合わせて、靴も一緒に撮りましたが、これもエレガントで特別感が漂うモンクストラップシューズですね。
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森岡:今季のリコメンドモデルです。手作業で染色したカーフスキンを使用しています。この色は丁寧に色を重ねて生み出されているため、一足一足の趣が異なるそうです。

小暮:深い色ですね。それに抑え気味のデザインに品格さえ漂います。手仕事を駆使したスーツと同じく、イタリアの職人芸を感じる一足ではないでしょうか。

森岡:やはり、イタリアの職人芸って素晴らしいですね。男性も女性も魅了されるはずです。


森岡 弘◎『メンズクラブ』にてファッションエディターの修業を積んだ後、1996年に独立。グローブを設立し、広告、雑誌、タレント、文化人、政治家、実業家などのスタイリングを行う。ファッションを中心に活躍の場を広げ、現在に至る。

小暮昌弘◎1957年生まれ。埼玉県出身。法政大学卒業。82年、婦人画報社(現ハースト婦人画報社)に入社。83年から『メンズクラブ』編集部へ。2006年から07年まで『メンズクラブ』編集長。09年よりフリーランスの編集者に。

photograph by Masahi ro Okamura | text by Masahiro Kogure | fashion direction by Hiroshi Morioka | illustration by Bernd Schifferdecker | edit by Akio Takashiro

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