障がい者と介助者のためのマスク。多くの声をもとにファッション業界が立ち上がる

グローバルワーク、ニコアンド、ローリーズファームで知られるアダストリアが共同でマスクを生み出した

「Play fashion!」をミッションに掲げるアダストリアは、障がいのある方とその介助者のマスクの困りごとを解決すべく、当事者と共に開発したマスクとマスクケースを製品化。自社WEBストア「.st」と、都内期間限定イベントスペースにて発売している。

アダストリアグループでは、「ファッションのワクワクを、未来まで。」をCSRポリシーとし重点テーマのひとつに「人を輝かせる」を掲げている。これまでも誰もが自分らしくファッションを楽しめる社会を実現すべく、様々な活動を進めてきたが、ファッションが持つ新たな発想と自由なアイデアで社会課題の解決と認知拡大を目指す任意団体コオフクの方針に賛同し、同団体が進めるプロジェクト「CO-FUKU masQ/コオフク マスク」に、ワールド、三陽商会と共に参加することとなった。



「CO-FUKU masQ/コオフクマスク」は「マスク」をテーマに、障がいのある人が抱える困りごとを理解し、リデザイン、カタチにし、成果発表を行う任意団体コオフクの活動。コロナウイルスの影響によりマスクが1年を通して必要である今、既製の「マスク」ではつけにくい、こうしたらもっとつけやすいといった悩みや課題を出し合い、新たな発想とアイデアでマスクのリデザインを考えた。

2020年8月1日(土・22日(土)の2日間、障がいのある方だけでなく、性別や年齢を問わずに一般公募した参加者とワークショップを開催。感染症拡大の影響もあり、新しいワークショップの開催方法としてZoomを用いたオンラインにて実施し、2日間で約100人が全国各地から画面上に集った。

アダストリアでは、「障がいのある方とその介助者のマスクの困りごと」を軸におきながらリデザイン、脊髄性筋萎縮症の当事者と学生を含む一般の方と共に新しい「マスク」の開発を行いった。ワークショップを通じて困りごとを理解しながら、自由な発想で考え「マスク」の既成概念を取り払い、様々な困りごとをクリアにするためのデザインを考えた。そこにデザイナーや商品企画、生産部などアダストリアの商品づくりに携わるメンバーによって具体的な解決策をカタチにしたものを販売することになったのだ。

「ファッションのワクワクを、未来まで。」をCSRの活動ポリシーとするアダストリアグループは、お客、従業員も、関わる誰もが毎日ワクワクできる環境をつくるべく様々な取り組みを行っている。自分らしくファッションを楽しめる社会の実現を目指し、ファッションを通じて、それぞれの持つ個性を輝かせることができるよう取り組んでいく考えだ。

製品化された商品について


身近なファッションに誰でも楽しく気軽に取り入れながらソーシャルアクションを起こしていきたいという想いをこめて、渋谷でくらし・はたらく障がいのある人の描いた文字や絵をデザインした渋谷区公認のパブリックデータ「シブヤフォント」を商品の一部に取り入れている。
当データを使用した商品の売上金の一部は、渋谷区内の障がい者支援事業所に還元される。その他、今回販売するマスクの売上金の一部は、「CO-FUKU masQ/コオフクマスク」に寄付される。

~息苦しくなく、介助のしやすいマスク~


・パカットマスク

価格 :1529円(税込)
サイズ:M/L
カラー:チャコールグレー/ピンクグレー/シブヤフォント柄(ベージュ)
特徴 :通気性に優れたトリコット生地を採用し、口鼻周辺を立体構造にすることで空気の抜け道をつくっている。また、マスクをつけたまま吸引や食事等ができるよう、マスクの一部が簡単にめくれる仕様になっており、介助の際に何度もマスクを着脱するよりも負担が少なく、衛生的に取り扱うことが可能。繰り返し洗濯して使える。

・クルパカマスク

価格 :1529円(税込)
サイズ:M/L
カラー:チャコールグレー/ピンクグレー/シブヤフォント柄(ベージュ)
特徴 :通気性に優れたトリコット生地を採用し、口鼻周辺を立体構造にすることで空気の抜け道をつくっている。また口元周辺にスリット、側面にマジックテープを付けることで、マスクを都度外さなくても食事や吸引などの介助が行える。何度もマスクを着脱するよりも負担が少なく、衛生的に取り扱うことが可能。繰り返し洗濯して使える。
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PR TIMESより

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