コロナで打撃受けた都市部、力強い復活の展望

Photo by Gautam Krishnan on Unsplash


同時多発テロ後、ロウアー・マンハッタンの復活に役立ったのはトライベッカ映画祭などのクリエーティブなプロジェクトだった。こうした人々は今後予想される商業不動産価格の下落から恩恵を受ける立場にあり、その機会を利用すれば、高級化を原因とした荒廃に長年苦しんできた都心部の活気を取り戻すことができる。

文化的復興が起きれば、住民が刺激を求めて街へと戻るようになり、住宅市場の変化にもつながるだろう。初めに生活費の下落が起き、以前は都市部で暮らせなかった人々が流入できるようになる。「移民や中間層、貧困層は、世界でも特に規模が大きく生活費が高い大都市で、生活費の暴落によりチャンスが生まれる」

バーコウィッツは都市のリーダーたちが焦点を当てなければいけない点として、「最も弱い立場にいる人々の基本的なニーズを満たすこと、複数のステークホルダーが関わる優れた統治システムを作ること、しっかりとした中間層向けの雇用基盤がある多様で平等な経済を促進すること、隣人同士が互いを確認し合うような一体感のあるコミュニティーを支援すること、複数の活用方法がある持続可能なインフラを整備すること」を挙げている。

「これにより、都市はリスクと逆境に対応し、そこから回復・成長することができる」

編集=遠藤宗生

ForbesBrandVoice

人気記事