今年はチョコレートに注目 厳選ホテルのクリスマスケーキ5選

帝国ホテル 東京の「Truffle『S』2020」


「Draw Your Happiness」という15個限定のケーキは、飴細工のオーナメント、シロップに5日間漬け込んで作る「デギゼ」と呼ばれるボールなどには、華やかさがあるだけでなく、職人技が生きている。また、2段ケーキの下段は、構想から4年の歳月を経て完成した、グランド ハイアット 東京オリジナルブレンドのチョコレート「Grande H」が使われている。

フランス・カカオバリー社に金子シェフが自ら赴き、希少なタンザニア産とメキシコ産カカオを組み合わせ、バランスが取れつつも、チョコレートらしい香りや程よい苦味、そして軽やかさを大切に生み出した。

そんなチョコレートを満喫できる大人のケーキは「Grande H de Luxe」。ラム酒の効いた大粒レーズンの入ったマロンブリュレ、ブラックベリーのジャムの酸味、クランチーなヘーゼルナッツプラリネの食感、香ばしい生地などを、バランスの良いGrande Hのムースが包み込む「お酒に合うケーキ」だ。

「お酒を効かせた分、甘みもしっかりありますから、食後酒や濃いめのコーヒーと共に、ゆっくりと楽しんでいただきたい」という。


「Grande H de Luxe」 6500円(税別、11/30までオンライン予約限定価格5850円)、限定50個

予約期間:~2020年12月22日 お渡し期間:12月19日〜25日

世界一に輝いたシェフが生み出すクリスマスケーキ


フランス、カナダ、カタール、インドネシアなど、様々な国で働いた後、今年9月のフォーシーズンズホテル東京・大手町の開業に合わせて10年ぶりに日本に帰国した青木裕介シェフも、2018年にニューヨークで行われたヴァローナ チョコレートシェフ コンペティション(C3)で世界一に輝くなど、チョコレート使いの名手として知られる。


青木裕介シェフ

「チョコレートは、意外性のある食材に合わせてもバランスを取ることもできる食材」と言う青木氏。実際に、C3で世界一に輝いたデザートは、チョコレートにシナモンと昆布のアイスクリーム、赤ワインとイチジクのコンフィチュール、生のイチジクに山椒のアクセントを効かせたものだった。

帰国後初めて迎えるクリスマスには、その逸品デザートがベースとなったケーキを打ち出す。

主役のチョコレートは、コンテストの時と同じ、ヴァローナ社のやや酸味のある「マンジャリ」のムース。イチジクと仏産ピノ・ノワールのコンフィチュール、小麦粉を使わないスポンジ生地、赤ワインとラズベリーのジュレと合わせた。底には、ザクザクしたクルスティアンが敷いてある。

日本に帰って来て「日本人の手先の器用さを生かした作り込みができるのも嬉しい」と言う青木シェフ、ケーキの上にはホワイトチョコレートを混ぜたクリームを細かく手で絞ったデコレーションが飾られていて、日本ならではのクラフトマンシップも感じることができる。


「フェスティブケーキ」 7800円(税別)

予約期間:〜2020年12月25日 お渡し期間:12月1日〜28日
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文=仲山今日子

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