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投資家のビル・アックマン / Getty Images

新型コロナウイルスのパンデミックが米国で悪化する中、投資ファンド「パーシング・スクエア・キャピタル・マネジメント」を率い、物言う投資家として知られるビル・アックマンは今後の3~4カ月の間、「悲惨な状況」を予測するが、ワクチンが広く利用可能になれば、爆発的な景気回復が期待できると述べた。

彼がこの発言を行ったのは、フォーブスが11月12日に開催したウェルス・マネジメント・サミットでのことだ。

アックマンは、コロナウイルスの陽性率が全米で上がっていることを引き合いに出し、今後数カ月間の経済が「非常に困難なものになりそうだ」と話した。しかし、現在のマクロ経済や政府の政策は、ワクチンが広く利用できるようになれば、再び経済成長を促すはずだと彼は指摘した。

アックマンによると、パンデミックによる打撃が大きかった分野ほど、巨大な回復が期待でき、ホスピタリティ業界や外食分野がそこに含まれるという。ダウ・ジョーンズの旅行分野のインデックスのU.S. Hotel & Lodgingは、年初から40%以上の下落となっている。一方で、S&PのFood & Beverage Select Industryは、25%近くの損失を取り戻し、年初と比べると10%高の水準にある。

彼は今後の3、4カ月の間はレストラン業界にとって厳しい状況が続くと予測するが、チポトレのように資本力が高くデジタル化が進んだビジネスはうまく行くはずで、業界全体としてはパンデミック後に「最高の時期」を迎えることになると述べた。チポトレはアックマンの推薦銘柄の一つで、年初から46%上昇している。

アックマンが保有するレストラン銘柄にはバーガーキングとPopeyesの親会社であるレストラン・ブランズ、スターバックスが含まれている。この2社とチポトレは、今もなおパンデミック後の店舗の拡大を見込んでいるという。レストラン・ブランズの株価は年初から11%下落している。一方で、スターバックスは年初から6%高となっている。

コロナ後の好景気は、高齢者ケアや医薬品業界にも恩恵をもたらすはずだとアックマンは述べた。彼は今回の講演の締めくくりに、パンデミックによって米国の金融業界と実体経済のギャップは拡大したが、デジタル化の進展と、消費者の購買意欲の高まりによって、「コロナ後の世界は起業家がビジネスを始めるのに最適な時期になるはずだ」と話した。

編集=上田裕資

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