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ロオジエ ソムリエの井黒 卓

舞台は銀座並木通り、伝統あるグランメゾン ロオジエ。「グラン シエクル」のグローバルアンバサダーと日本のトップソムリエのオンラインでの対話でみえてきた「一流たらしめるもの」の正体とは。


ルーシー・ペレイル・ドゥ・ノナンクール(以下、ルーシー):ローラン・ペリエは私たちノナンクール家による家族経営のメゾンです。私は昨年から、祖父が生み出したフラッグシップシャンパン「グラン シエクル」のグローバルアンバサダーを務めています。実は私は、学生時代は別の仕事を志していたのですが、いつの間にかシャンパンの虜になっていました。

井黒卓(以下、井黒):私は2016年からここ、銀座にあるロオジエで働いています。ロオジエは1973年に創業した、伝統あるグランメゾンです。これまでも三つ星の店で研さんを積んできましたが、東京でも一流が集まる銀座にある、日本を代表する店で働きたいという念願がかなったことになります。

少し、バーチャルで店内をご覧いただきましょう。並木通りに面したエントランスを入っていただくと、シャンパンの泡をモチーフとしたガラスのしつらえが目に入ります。ダイニングもご覧ください。全体がシャンパンゴールドを基調としていますが、シャンパンの泡をイメージしたガラスのテーブルも用意しています。

ルーシー:とても素敵な、伝統のある店ですね。私たちも伝統を大切にしています。その伝統とは、品質を最も重要視することです。品質とはすなわち、骨格がしっかりしていてバランスが取れていて、エレガントさと爽やかさ、複雑さが備わっていること。グラン シエクルで言えば、「最高級のシャンパンは単一年のヴィンテージであるべき」という風潮が色濃かった当時において、異なるヴィンテージをアッサンブラージュ(ブレンド)する「マルチヴィンテージ」というスタイルは革新的でした。

祖父は、「シャンパンの本質を深く追求していくと、異なる特長の調和になる。黒ぶどうと白ぶどうの調和、異なる畑(クリュ)の調和があるならば、異なるヴィンテージの調和もあるべきだ。メゾンのフラッグシップは、シャンパンの本質である“異なる特長の調和・ブレンド”を極めたものであるべきだ」と考えました。

その考えのもと、「力強さ」「バランスのよさ」「エレガントさ」という異なる特長をもつ3つのグレートヴィンテージをアッサンブラージュしたグラン シエクルを生み出したのです。発売以降、最高級の複数のヴィンテージをアッサンブラージュするマルチヴィンテージというスタイルを貫くことで、品質を高め続けています。


ローラン・ペリエ アンバサダーのルーシー・ペレイル・ドゥ・ノナンクール

井黒:私は2016年にローラン・ペリエを訪問しましたが、グラン シエクルは、ストラディバリウスでの“独奏”ではなく、個性豊かな楽器が織りなす、オーケストラのような最高の“ハーモニー”を目指されているそうですね。私はそこに素晴らしさを感じます。ロオジエでも、私たちソムリエだけでなく、メートルもシェフも互いに協力することでしか最高のサービスは提供できません。グラン シエクルとロオジエは、どこか通じるものがありますね。

ルーシー:本当にそうですね。祖父もたびたび「つくる人の質が最高であるから、つくる物の質が最高になる」と語っていました。ただ、私たちは伝統的であるだけでなく、常に新しい挑戦を続けています。

例えば、昨年からボトルのネック部分に「発売以降、何番目のヴィンテージの組み合わせかを表現」する、No(ナンバー)の表記に踏み切りました。この番号により、そのグラン シエクルがどのヴィンテージで構成されているかを、お客様にもすぐに知っていただけます。これを通して、マルチヴィンテージというスタイルを、より多くの方々に伝えていきたいと考えております。

井黒:伝統を守りながら革新的であろうとしているのは、私たちも同じです。近年、世界的に、ワインをペアリングで楽しむお客様が増えています。ロオジエでも同じです。歴史のあるロオジエでは、長年セラーで寝かせたワインをボトルで楽しんでもらいたいという想いや伝統がありますが、ペアリングを喜んで承ります。それが伝統を損なうとは思えないからです。

「ロオジエではやはりオーセンティックなものを」「珍しいものを」など、お一人お一人のお客様のご要望にお応えし、それによって私たちが進化することが伝統と革新の両立を可能にします。

ルーシー:ゆっくり食事をしながら伺いたいほど、興味深いお話です。さあ、日本でナンバーワンのソムリエである井黒さんなら、グラン シエクルとどのような一皿のペアリングを薦められますか?

井黒:グラン シエクルのようにバランスの取れたシャンパンであれば、ペアリングに頭を悩ませることはありませんが、せっかくですからメインディッシュと合わせていただきたいですね。例えばいまのシーズンなら、長崎・対馬の地鶏の胸肉ともも肉を使ったバロティーヌに白トリュフをあしらった一品はいかがでしょうか?ソースはフランスの伝統的なソース、シュープレーヌとシャンパン入りのサバイヨンソースです。

ルーシー:大賛成です。井黒さん、そしてロオジエへお越しのお客様に感謝を申し上げたいです。なぜなら、つくり手がいるだけでは最高のシャンパンは成り立たないからです。そこには、シャンパンを理解し、楽しんでくださる方が必要です。

井黒:私がソムリエを生涯の仕事として選んだのは、ワインそしてシャンパンが、お客様同士、お客様と私たち、お客様とつくり手という、人と人をつなぐ懸け橋だと確信したからです。今後も、ロオジエのソムリエとしてそのつながりを深めることに貢献していきたいと思っています。

ルーシー:ぜひ近々、ロオジエで、一緒にシャンパンの泡をモチーフにしたテーブルを囲み、乾杯をしたいですね。もちろん、グラン シエクルで。


井黒 卓◎1987年、米国ロサンゼルス生まれ。2016年よりロオジエに勤務。2020年全日本最優秀ソムリエコンクール優勝。 2021年アジア・オセアニア最優秀ソムリエコンクール日本代表。

ルーシー・ペレイル・ドゥ・ノナンクール◎ローラン・ペリエを経営するノナンクール家に生まれる。ワインとは異なる分野を志していたが、いつしかシャンパンの虜に。現在は、グラン シエクルのPRを担当。



Laurent-Perrier GRAND SIÈCLE

偉大なる(グラン)世紀(シエクル)という名前通り、20世紀を代表する最高峰のシャンパンを目指して、1959年に誕生。その後も進化と革新を続け、ファンの心をつかんで離さない。

ロオジエ
1973年に東京・銀座に誕生した資生堂経営のフランス料理店。最高級の料理・空間・サービスを堪能できる。
東京都中央区銀座7-5-5 
☎︎0120-156-051/ 03-3571-6050

ローラン・ペリエ
suntory.co.jp/wine/special/laurent_perrier/

お問い合わせ サントリーお客様センター
https://www.suntory.co.jp/customer/

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Promoted by サントリーホールディングス / text by 片瀬京子 / photographs by 富貴塚悠太

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