生理の話は「タブー」ではなくなった? MERY世代女子たちのカラダのリスク

アンケートから見えてきた、若い世代が疎かにしがちな自分のカラダ/photo by Annika Gordon on Unsplash


「女性特有の健康課題」の解決に取り組む企業が増えている


女性特有の健康課題を「社会の問題」とするためには、どのような取り組みを進めていけばよいのでしょうか。実は今、IT企業をはじめとする様々な企業がヘルスケア業界に参入し、「女性の健康」をテーマにしたビジネスを展開する動きが世界中で活発になってきています。

その一つとして注目されているキーワードが、Femtech(フェムテック)です。フェムテックとは、Female + Technologyの造語で、女性の健康課題の解決を目指したテクノロジーのこと。主に「妊娠/不妊」「月経」「更年期」「産後ケア」「婦人科系疾患」「セクシャルウェルネス」の課題解決に向け、アプリケーションなどのソフトウェアから、医療機器や製品、診断サービスまで、幅広いサービスを提供しています。

幸せを感じる女性
Photo by Bart LaRue on Unsplash

2012年に全世界で60億円ほどだったフェムテック関連事業に対する投資額は、その後7年間で約750億円まで急成長しています。2020年には1,300億円を超える見込み(*1)。また、米市場調査およびコンサルティング会社であるフロスト&サリバンの調査レポート(*2) によると、2025年には世界で5兆円規模の市場になるとまで予想されています。
*1 Forbes JAPAN 投資額はメルカリ相当。女性の健康課題をテクノロジーで解決する「Femtech」市場が急成長、「タブー」が市場を創り出す フェムテックの目指す未来より/*2 FROST&SULLIVAN FEMTECH Digital Revolution in Women’s Healthより

「タブー」が市場を創り出す フェムテックの目指す未来』をはじめとするForbesの記事でも多数紹介されていますが、現在、欧米では女性が社会的地位や経済力を持ちはじめ、Economyならぬ She-economyという「女性が社会進出をしたことで生まれた新たな経済圏」が誕生しています。そして、その流れを受けて社会は次の段階へと進み、これまでタブー視されてきた「健康・性」という課題を解決するフェムテックがブームとなっているのです。

そんな中、日本でも「女性の健康」をテーマにした動きがみられるように。その一つが、DeNAによる、子宮頸がんに注目した取り組みである『Blue Star Project(ブルースタープロジェクト)』です。

Blue Star Projectは、DeNAと検査薬メーカーのロシュ社による、国内全体の子宮頸がん検診の受診率向上を目指すプロジェクトです。インターネットやスポーツ事業を展開するDeNAが得意とするSNS活用やスポーツの試合を通じた発信を行なっています。

DeNAの広報は、「最近では20代~30代の女性の子宮頸がんの罹患が増えていることから、特にInstagramを中心としたコミュニケーション活動に注力しています。プロジェクトに賛同いただいたフォロワーの皆様からの関連投稿は約3000件に達し、経験者の方を含む様々なエピソードや子宮頸がん検診に対する前向きな声が多く投稿されています。また、2020年10月23日には、横浜DeNAベイスターズ主催試合における『Blue Star Project Women’s ナイター』を開催し、多くの女性の皆さんと共に盛り上がりました」と話しています。

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文=MERY Lab

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