米連邦議会選でも女性が躍進、議員数は過去最多を更新

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11月3日の大統領選と同時に行われた連邦議会選挙の結果、来年から始まる第117議会には、少なくとも138人の女性議員が加わる見通しとなった。上下両院を合わせて127人が選出された前回選挙で達成した最多記録を塗り替えたことになる。

ただ、米ラトガース大学のアメリカ女性と政治センターによると、すべての選挙結果は判明しておらず、女性議員の数はさらに増える可能性がある。11月11日の時点で、下院では114人、上院では24人となっており、それぞれが全議員に占める割合は、少なくとも26.2%、24%となる。

女性議員たちの所属政党は、下院では88人が民主党、26人が共和党。上院は民主党が16人、共和党が8人となっている。 また、女性議員は下院で少なくとも45人(民主42、共和3)、上院では2019年より1人少ない3人が非白人となる。

アメリカ女性と政治センター(CAWP)によると、今回の選挙で下院議員に立候補した女性は、583人(共和党227人、民主党356人)。この数は、2018年の選挙で記録した過去最多の476人を約23%上回る。また、上院議員に立候補した女性は60人で、同じく最多記録を更新した2018年の53人から、13.2%増加した。

今回の選挙では、女性たちがいくつもの「初」を記録するなど、歴史的な勝利を収めている。ミズーリ州は初めて、連邦議会に黒人女性を送り込むこととなった。また、ワシントン州では初のアフリカ系・韓国系の女性下院議員が誕生する。そのほかニューメキシコ州では初めて、下院の3議席すべてを非白人の女性が占めることになった。

2021年には9人の知事をはじめ、選挙を経て就任する各州の公職のトップのポジションに、少なくとも93人の女性が就くことになる。こうしたポジションの30%以上が、女性によって占められることになる。

編集=木内涼子

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