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柔らかなグラデーションカラーが、時計に高級感を与えている。

ファッション業界では、「メイド イン ジャパン」の価値を高めようとする一方で、生産現場の疲弊も問題視されている。

日本のもの作りを根底から変えていこうと考えるファッションブランド「ファクトリエ」の代表を務める山田敏夫は、スイスの老舗時計ブランド「ボーム&メルシエ」が作り出す”美しい時計の在り方“に触れることで、大きな刺激を受けた。


「人件費などのコストがかかる先進国を避け、周辺国で製品を作る。それは世界中のどこでも見られることです。そんな中で、日本でもの作りをすることにどんな意味があるのか? 

それが今の仕事へと繋がるきっかけでした。フランス留学中にシャンパーニュ地方に遊びに行ったときのことですが、ブドウの生産者が豊かな暮らしをしていて驚きました。

私は熊本県の生まれで、農家の知り合いも多い。“農産物は買い叩かれる”というイメージがあったので、日本とフランスにどんな違いがあるのか。そこから考えました」

100年続く小さな老舗洋品店の家系に生まれた山田敏夫は、留学先で自分が知っていた“もの作りの現場”とは違った世界を見た。


ファクトリエ代表、ライフスタイルアクセント代表取締役 山田敏夫。1982年熊本生まれ。1917年創業の老舗洋品店の息子として生まれる。大学在学中にパリに留学。帰国後の2012年に「ライフスタイルアクセント」を設立し、同10月にファッションブランド「ファクトリエ」をスタートさせる。

自分の仕事に、誇りを持っているか?


「例えばフランスのワインやシャンパンは、もちろん品質も素晴らしいのですが、品種や地域、土壌なども価値にしています。私は、価値とは“技術×知識×感性”という掛け算から生まれるものだと思っています。

翻って日本のもの作りの現場はどうか?発信方法が悪いとか、ブランディングが下手という言葉で逃げたくない。私は『ファクトリエ』というアパレルブランドを始めるにあたって、日本全国を回り、協力してくれる工場を開拓しました。

そこで感じたのは、“自己肯定力が低い”ということでした。生地製造なら生地だけ、縫製工場なら縫製だけなど、日本のアパレル産業では分業化が進んでおり、自分たちの仕事に誇り持っていないと感じました。

しかし日本の工場は、技術も知識もある。だから光を当てたいのです。『ファクトリエ』は工場直結のファッションブランドであり、全国の工場と直接提携して製品を生産しています。

工場の技術を生かして製品を作るとなれば、デザイン、材料、縫製などの流れを俯瞰して見るようになりますし、消費者からの声が届けば自己肯定力も高まる。それこそが、日本のもの作りの現場で最も必要なことではないでしょうか」

 “アパレル業界の革命児”とも語られる山田だが、その根本には、人と人とをつなぎたいというアナログ的な温かさがある。老舗用品店に生まれ、洋服とは人を幸せな気持ちするものだということを、子供のころから感じていたからだろう。

山田の価値観は、スイス時計の世界観と非常に近しい。スイスでは時計の文字盤に「SWISS MADE」と表記するためには製造コストの60%をスイス国内で支払わなくてはいけない「スイスネス法」という法律があるほど、スイス製の価値を大切にしている。


ケース径は42mmで厚みは13.2mm。存在感をしっかりと感じさせるプロポーションだ。

目に見えないところにも価値がある


また時計技術者は自分が手掛けた時計が世界中で愛されていることを知っているし、仕事にも誇りを持っている。取材チームが工房に訪れた際には、嬉しそうに今何をしているのかを教えてくれるほどだ。つまり、きわめて自己肯定力が高く、もの作りの現場として理想的な姿だと言えるだろう。

「私もスーツを着る時は、スイス製のドレスウォッチをつけるようにしています。留学時代にはジュネーブやローザンヌにも遊びに行ったことがありますし、スイスという国自体に親近感を持っています。

スイス時計産業のもの作りの現場は、憧れの世界ですね。ブランディングの勝利ではなく、作り手の気持ちや伝統の重みも感じる。それこそ、“技術×知識×感性”という掛け算が全て揃っています」

数あるスイス時計ブランドの中でも、ユーザーに寄り添うという理念を強く持っているのが「ボーム&メルシエ」である。1830年の創業から現代まで、一度も途切れることなく時計を作り続けてきた老舗であり、長い歴史と伝統を継承する端正なデザインを得意とする。しかも近年は、時計を動かすムーブメントでも高い評価を受けている。

2018年にデビューした「ボーマティック」ムーブメントは、5日間のロングパワーリザーブや優れた耐磁性能、高精度、そしてメンテナンス頻度が少ないなど、徹底的にユーザー目線の能力を持っている。この優秀なムーブメントを、1950年代モデルのデザインを継承するドレスウォッチに搭載したのが「クリフトン ボーマティック」だ。


優美なラウンドケースは、1950年代モデルのスタイルを継承。12時位置には曜日、6時位置にはムーンフェイズ表示&針式のカレンダーが収まる。「クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション」自動巻き、SSケース、ケース径42mm。47万5000円。詳しくはこちら

「僕はたまにしかスーツを着ません。つまり時計をつける頻度は少ないので、5日間も連続で動き続けるのは嬉しいですね。また磁気帯びの故障が多いというカスタマーサービスのフィードバックから耐磁性能を高めたというエピソードにも感心しました。裏側から見えるムーブメントの美しさからはクラフツマンシップを感じる一方で、目に見えないところにも価値があるのだと知ると、より一層、その凄さに引き込まれますね」

この「クリフトン ボーマティック デイデイト/ムーンフェイズ グレーグラデーション」には、月の満ち欠けを示すムーンフェイズ機能も搭載している。実用機構ではないが、優雅でロマンティックな魅力があり、それもまた作り手のこだわりを感じさせるポイントとなっている。


59日で一周するムーンディスクを使って月の満ち欠けを表現するムーンフェイズ機構。“雲”と呼ばれる覆いの部分は半透明になっており、さらにロマンティックな雰囲気に。

「製品に納得してもらうためには、論理と感性の両方で魅力を説明できないといけません。ボーム&メルシエの時計には、そのどちらもあります。『ファクトリエ』の洋服は、長く使っていくほどその人の思いが重なり、どんどん価値が高まっていくものを目指しています。それはまさにボーム&メルシエが、実践していることなのですね」





カレンダー&ムーンフェイズ表示を6時位置に収める「クリフトン ボーマティック ムーンフェイズ/デイト」。自動巻き、SSケース、ケース径42mm。42万円。詳しくはこちら


公的機関から認証された高精度の証であるCOSC認定クロノメーターを取得した「クリフトン ボーマティック COSC」。自動巻き、SSケース、ケース径40mm。33万円。詳しくはこちら


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Promoted by BAUME & MERCIER / text by Tetsuo Shinoda / photos by Eiichi Okuyama@CUVACUVA

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