「ネットで傷つく人を生まない方法」を伝える、グリーの垣根を越えて働く私の使命

小木曽 健


テレビが幅広い人達に向けた娯楽であり、多勢に観てもらうことが至上命題である以上、今後も「演出」と決別はできないでしょう。

そもそも誰かの意図や狙いが必ず紛れ込むのは、情報の本質であり、必然でもあります。そういったことを理解するのが「情報リテラシー」の第一歩だと考えています。

「制作側のフォローが無かった」とか「ネットユーザーに問題が」という単純な話ではありません。

社会全体が情報リテラシーを高め、フェイクを見分け、情報の意図に気が付き、表現の自由を適切に行使する状況を作る。そうしない限り、今後もまた同じような問題が起きます。これは避けなければいけません。

これまでの活動を通して、40万人以上の人々へ情報リテラシーを伝えてきましたが、まだまだ道半ば。私がどれほど講演をこなそうとも、ネット世代の全ての人たちに「ネットで絶対に失敗しない方法」を伝え続ける必要があります。

今は、オフラインが持つ「創作落語」の良さをオンライン化し、より効率的に展開できないか模索中です。情報リテラシーの向上は、建設的な議論や活発な情報発信に不可欠ですから、スピーディーに状況に即した啓蒙を進めることも意識しています。

私が本気で目指したいのは、「なぜか、日本だけ、世界の国々と比べて圧倒的に情報リテラシーが高いよね」という不自然な状況を作り出すこと。それが海外へと伝播していけば、これほど痛快なことはありませんね。


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文=鈴木雅矩

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