アマゾンによると、例えば顧客が「紅茶をいれるのに、どのくらい時間がかかる?」と聞いた場合、アレクサはまず「5分程度から試してみるのがいいでしょう」と回答し、さらに「5分間のタイマーをセットしましょうか?」と問いかけるという。
このような「潜在的なゴール予測」を可能にするアルゴリズムは複雑で、初期のプロトタイプでは、顧客が「鶏肉のレシピ」を尋ねた後に、アレクサが「鶏肉のサウンドを聞きたいですか?」と返すなど、全く見当違いな対応をする場合があったという。
アマゾンが今回導入した「アレクサのスマート化」は、ゴール予測に限定されておらず、この機能の利用を望まない顧客が、オプトアウト出来るのかどうかも不明た。フォーブスはアマゾンにコメントを求めたが、期限までに回答は無かった。
アマゾンによるとこの機能は既に、米国内で英語を話す顧客向けに提供中という。
一部のユーザーは、今回の新機能を不快に思ったり、新たなターゲティング広告に用いられることを懸念している。
「アレクサに何かを質問する度に、彼らが逆に質問を返すのだとしたら、非常に迷惑だ。この機能を即座に停止する手段は用意されておらず、設定メニューから煩雑な操作を行うしかないという。私個人としては、こんな機能は要らない」とThe VergeのエディターのDieter Bohnはツイートした。
一方でニューヨーク・タイムズ(NYT)のKashmir Hill記者は「アレクサはここ最近、色んなものを売りつけようとしてくる。今後はタイマーを設定しようとしたら、音楽を聞きながら暇つぶしするのはどうだと問いかけて、プライム・ミュージックの利用を勧めるようになるかもしれない」と皮肉をこめて述べた。