英語を諦めたら、米アマゾン本社で年間MVPをもらえた話

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自分の「弱み」を認める


正直なところ、これまでの8年間、競争が激しいグローバル社会において、勝手に「弱みを見せては負けだ」と思い込んでいた部分がありました。けれど、できないことを認め、それを表明したことで、突破口がひらけたように成果につながりました。

英語に関していうと、実際、音楽家として活躍されている日本人の方で、ネイティブと遜色ない英語を話す方々を知っているので、理想に限りなく近づいていく方達が大勢いるのも承知しています。

当然ですが、努力を続けることを否定するつもりは全くありません。現状を受け入れることと努力を続けることは、両立可能なことだと考えています。

そのうえで、私にとっては自分を苦しめてきたコンプレックスの呪縛を解き、現状の自分を受け入れたことが、ビジネスにおける一つのターニングポイントになりました。選択肢として、諦めることが、ときに新しい道を開く有効な一手になることをお伝えできれば幸いです。

「こうでなければならない」という先入観がなくなると、案外それでも十分だと気付きます。今できることは何かを考えてチャレンジを始めてみると、事態が好転することもあるのではないでしょうか。

連載:「Follow your Heart ─日本人が世界で勝つ方法─」
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文=伊藤みさき 構成=竹崎孝二

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