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マーク・エスパー氏(Photo by Greg Nash-Pool/Getty Images)

「シートベルトを締めておけ。この先数カ月間、道のりはなだらかではないかもしれない」──米紙ワシントン・ポストのコラムニスト、ジョシュ・ロギンは11月7日、「トランプの“粛清”が始まった」と明言した。

以前から広く予想されていたとおり、ドナルド・トランプ米大統領への忠誠心が足りないとみなされた政府高官らの粛清が進められているもようだ。大統領選が行われた11月3日以降、少なくとも9人が自ら、または意に反して、職を離れている。

複数の米メディアが報じたところによれば、直近の“犠牲者”は、国防相のジェン・スチュワート首席補佐官だ。10日に解任され、その後任に選ばれたのは、デビン・ニューネス元下院議員(ロシア問題を巡る調査の信頼性を損なおうとする共和党の試みを、下院情報特別委員会の委員長として支援したとされる)のスタッフ、カシュ・パテル。

Foxニュースによると、同日には海軍特殊部隊(SEALs)出身のジョセフ・カーナン国防次官も辞表を提出。今年2月から次官代理(政策担当)を務めてきたジェームズ・アンダーソン国防副次官(政策担当)も同日、ホワイトハウスが国防総省にトランプの支持者を複数送り込もうとしていることに反対し、自ら辞任を申し出た。

これらが起きた前日には、トランプがマーク・エスパー国防長官を解任すると発表している。エスパーは、ホワイトハウスの指示に従順だってきたことで「イエスパー」と冷笑されてきた人物だ。

ただ、エスパーは6月に起きたジョージ・フロイド殺害事件をきっかけに広がった反人種差別デモを鎮圧するため、トランプが連邦軍を動員しようとしたことに反発。そのほか、南北戦争の将官の名を冠した米軍基地の名称変更を推進したことでトランプを怒らせていた。

一方、司法省でも9日、およそ10年にわたって選挙犯罪の捜査を主導してきたリチャード・ピルガーが、ウィリアム・バー長官が「多数の不正」を巡る捜査の開始を承認したことに抗議し、辞任している。

編集=木内涼子

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