11月10日のペロトンの発表によると、ビヨンセのフィットネス講座はヨガやランニング、筋力トレーニングなどの要素を含むもので、ペロトンのフィットネスバイクを活用したメニューも用意されるという。
エクササイズはビヨンセの楽曲のプレイリストと共に提供され、彼女がキュレーションした他のアーティストの楽曲も楽しめる。ビヨンセのコンテンツは、ペロトンのデジタル会員向けに提供され、高価なフィットネスバイクやトレッドミルを買わなくても楽しめる。
ペロトンは今回の契約に関する金銭的な条件を明かしていないが、同社はビヨンセとの取り組みの一貫として、米国のHBCU(歴史的黒人大学)やハワード大学などの名門黒人大学の学生に、デジタルメンバーシップを提供するという。
「私自身も数年前から、ペロトンの会員であり、今回の取り組みを通じ人々の健康に役立つイノベーションの普及を後押ししていきたい」とビヨンセは述べた。
今回のニュースを受けてペロトンの株価は10日に約9%上昇した。同社の株価は昨年11月に約26ドルだったが、今年10月16日のピーク時には136ドルまで上昇していた。しかし、今週初めに新型コロナウイルスのワクチンの実用化が近づいたとのニュースが伝わると、投資家はペロトンなどの巣ごもり銘柄の下落を予想し、100ドル付近まで値を下げていた。
ペロトンは先日、「急激な需要の高まり」によって、新規でフィットネスバイクを注文した顧客らに、クリスマスまでに製品を届けられないかもしれないと警告していた。同社のマシンは非常に高価なもので、フィットネスバイクは約2500ドル、トレッドミルは約4300ドルで販売されている。
一方で、ペロトンのデジタルメンバーシップは月額12.99ドルという手頃な価格に抑えられており、30日間の無料トライアルも用意されている。