ビジネス

2020.11.11

オズの魔法使いから考える起業家の適性とは

先日、Zillowの共同創業者兼CEOであるRichard Barton氏がポッドキャストで創業にまつわる興味深い話をしていました。ちなみに、Zillowは米国最大の不動産データベース・検索システムのプロバイダーなのですが、Barton氏はさらにExpediaとGlassdoor(リクルートが約1300億円で買収)の創業者でもあり、Netflixの取締役も兼任していて、トップベンチャーキャピタルの1つであるBenchmarkでパートナーを務めた経験もあります。経歴が凄すぎて、誰であろうと自分がいかに何も為していないかを思い知らされる。そんな人物がいるとしたら、まさに彼がそうです。

そんなBarton氏のポッドキャストで個人的に特に印象に残ったのが、「オズの魔法使い」の教訓を応用して創業者のポテンシャルを見極めるという考え方です。

あまり覚えていない方のためにまとめると、「オズの魔法使い」は魔法の国へ飛ばされてしまった主人公のドロシーが家に帰るための方法を探す物語です。ドロシーは、良い魔女から「黄色いレンガの道をたどってオズの魔法使いに会い、助けを求めるといい」と助言され、旅を始めるのですが、その途中で脳を欲しがるカカシ、心を欲しがるブリキ男、そして勇気を欲しがる臆病なライオンと出会います。オズの魔法使いに会えばあなたたちの求めているものも手に入るかもしれないとドロシーは提案し、彼らと旅を共にすることになります。しかし、やっとオズの魔法使いに会えたと思ったら、悪い魔女を倒さねばドロシーたちの願いを叶えないと言われてしまいます。そこでドロシーと仲間たちは悪い魔女を目指して旅を続けるのですが、途中で魔女が猿や狼、カラス、蜂など、様々な妨害を仕掛けてきます。大変険しい道のりですが、それらを乗り越え、最後には悪い魔女を倒すことに成功します。同じ目標に向かって力を合わせ、協力したからこそ成し遂げることができた、というのがこの物語の教訓です。
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文=James Riney

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