トランプは「共和党の重鎮」として君臨、2024年再出馬か

Photo by Jabin Botsford/The Washington Post via Getty Images

トランプ大統領は2020年の選挙での敗北を公には認めていないが、11月9日に報じられた複数のニュースによると、彼は再び大統領選に出馬する可能性について秘密裏の話し合いを進めている模様だ。

事情に詳しい2人の匿名の関係者らは、ニュースサイトAxiosに対し、トランプが既に2024年の再出馬についてアドバイザーらと話し合っていると述べている。ロイターも、1人の匿名の情報筋の発言を引用して、同様の報告をした。

トランプは、今年の大統領選挙で民主党のジョー・バイデンに敗れたが、7100万票以上を獲得し、開票はまだ続いている。トランプの得票数はバイデンより400万票少ないが、オバマ前大統領が初当選した2009年の選挙での得票数6950万票を上回っている。

多くの共和党員たちは、トランプが巨大で献身的なファンベースを獲得していることを理由に、彼の将来的な影響力を過小評価すべきではないと警告している。

2012年の大統領選で、オバマと争った共和党のミット・ロムニー上院議員は8日朝のCNNの番組State of the Unionで、トランプを「共和党の体重900ポンド(約400キロ)のゴリラ」と呼び、今後も「巨大な影響力」を持つことになるだろうと語った。

トランプと親密な関係にある共和党の重鎮、リンゼー・グラム上院議員は、激戦となったサウスカロライナ州の連邦上院選で民主党の対立候補に勝利したが、彼は9日のFoxニュースの取材に、トランプが「失敗」した場合、彼は「再出馬を検討すべきだ」と語った。グラムは、「トランプは彼の運動を存続させるために、今後4年間で組織やプラットフォームを作るべきだ」と述べた。

グラム上院議員は、多くの共和党高官や複数の世界のリーダーらと共に、ジョー・バイデンの勝利を受け入れることを拒否し、選挙で不正が行われたと主張している。

バイデンの優勢が伝えられて以来、トランプは証拠もなく、民主党が不正を行ったと主張し、彼から勝利を奪ったとの持論を展開している。

トランプは、7日朝に「I WON THE ELECTION BY A LOT」と大文字でツイートした。それは、大手メディアが一斉にバイデンの勝利を伝え始めた1時間前のことだった。

トランプは譲歩することを拒否し、法廷で結果を争うことを宣言した。しかし、彼の陣営が全国の裁判所に提出した訴訟のほとんどは、既に却下されている。

編集=上田裕資

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