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2020.12.07 08:00

こんまりを生んだ名プロデューサーに聞いた、「世界で勝つ」日本人の共通点

Getty Images

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著書『人生がときめく片づけの魔法』が世界で累計1200万部の大ベストセラーを記録、今や全米で“konmari”ブランドを築き上げた“こんまり”こと近藤麻理恵。実は彼女の世界的ブレイクの裏には、ある人物の存在がある。

エリエス・ブック・コンサルティングの代表取締役、土井英司だ。

2008年に自らのセミナーに生徒として参加していた近藤の可能性に気づき、彼女の国外でのヒットを予感。彼女に「世界を意識して自分をプレゼンする」アドバイスをし、海外市場向けの仕掛けを前倒しに埋め込み、書籍『人生がときめく片づけの魔法』をプロデュースした、影の立役者だ。

土井は2000年、アマゾン ジャパン立ち上げ直前に入社、カリスマバイヤーとして数々のベストセラーを仕掛けた経験を持つ。そして独立後は数多くの著者のプロデュース、ブランディングを手掛け、幾多のベストセラーを生み出してきた、まさに出版業界屈指の「ヒットの仕掛け人」だ。

最新自著『「人生の勝率」の高め方 成功を約束する「選択」のレッスン』では、混沌とした情報社会で成功するために必要な「選択する力」について丁寧に解説する。成功するうえで「勝算の高い」選択肢を見極める方法が書かれた本書は、土井のセミナーでライブ講義を受けているかのような臨場感ある書きぶりも特徴だ。

いわば唯一無二のグローバル人材でもある“こんまり”を育て上げたのみならず、世界中のアート界、学術界のトップ人材との親交も深い土井に、日本人が知っておくべき「グローバルマインド」の設定方法について聞いた。

>「前編「こんまり」を生んだ土井英司が明かす、計算づくしの世界戦略」はこちら

「ルーツ」に関する教養が──


世界に羽ばたくグローバル人材に「まずは必須」と思われているのは、語学力かもしれない。近年では、学生からビジネスマンまで、英語力は当たり前のスキルのようにみなされている。

しかし、土井に言わせれば、英語ができるかどうかはグローバル人材の条件として「関係ない」。たとえばこんまりも、卓越した英語力を武器に世界を目指したわけでは決してなく、米国メディアに出演する際は常に通訳を介している。

代わりに鍵となるのは、多様な価値観を持って異文化を理解し、異文化に向けて自分を「チューニング」していけるかだという。
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文=初見 真菜 編集=石井 節子

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