ささいなことではあるけれど
愛情表現するのに、さほど努力はいらない。とりわけ今では、シンプルなテキストメッセージが最大級の思いやりになることもある。調子はどう?と聞くだけでも、相手への好意と支援の気持ちはしっかり伝わる。
これは、上司と個人的なつながりを築くのにもいい方法だ。例えば、上司のお気に入りだと知っているレストランでテイクアウトを注文したら、そのことを軽く伝えてみよう。そうすれば、あなたが上司の個人的な好みを覚えていて、お互いに共通点があることが伝わる。こうした好意表現のすばらしい点は、まったくお金がかからないこと。そして、あなたを、ただの従業員のひとりとしてしか見ていなかった上司に対して、あなたの人間らしさを示せることだ。
全員に好意を示そう
好意の表現は、給与水準が自分より上の人にだけ向けてはいけない。アシスタントや郵便係、受付係も忘れないようにしよう。職場のトップにだけプレゼントをしていたら、ただゴマをすっているだけと思われる。アシスタントなど「下位」の人々は、きつい仕事に一生懸命取り組んでいるのだから、それを認めてサポートすべきだ。それに、いつか彼らの後押しが必要になることもあるかもしれない。職場にいる全員に同じ愛情表現を示すのが一番だ。えこひいきをするのはやめよう。
自分を表現しよう
仕事の場面で好意を示す良い方法のひとつは、褒め言葉を使うことだ。誰かに話しかけてみよう。休憩室やスラックで誰かに会ったら、会議でのその人のアイディアを褒めてみよう。どんな風に話しかけるかを意識して、できるだけプレッシャーをかけないようにしよう。相手がシャイな人なら、会議で意見が聞けてよかったと前置きしてから、その主張に賛意を示そう。そうすれば相手は、どう答えればいいか困ることなく、あなたは味方だと感じてくれる。
あなたの職場には、スケジュール管理に絶対の自信をもっている人がいるかもしれない。そういう人には、すごいと感じたと伝えよう(本気でそう思っているなら)。褒めすぎは禁物だが、何かいいことを言うタイミングだと思ったら、ためらわずにそうしよう!
好意の表現は控えめにした方が効果的だ。素敵なメールをもらうたびにプレゼントをしたり、同じ人の仕事ぶりを1日に何度も褒めていたら、だんだん嘘くさくなってくる。こうした表現は、ここぞという時に、本心から伝えたいものだ。
好意を伝える手段をもつことは、職場の人間関係の構築と強化にはもちろん、自己PRにも欠かせない。自分なりの方法を見つけて、賢く使おう。