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2020.11.10

【11月第1週資金調達まとめ】住宅ローンテック「いえーる」を展開するiYellが18億5000万円の調達

国内の成長産業及びスタートアップに関する幅広い情報を集約・整理し、検索可能にした情報プラットフォーム「STARTUP DB」では毎週、資金調達のサマリーを発表している。この記事では、11月1週目の“注目のトピック“として選ばれた5件の資金調達について紹介する。

iYell


調達額:18億5000万円
調達先:十六銀行 / 肥後銀行 / 宮崎銀行 / 山梨中銀経営コンサルティング / Merry Gate ホールディングス / 三菱地所 / 日鉄興和不動産 / 渡辺パイプ / 第一生命保険 / 電通グループ / エヌ・ティ・ティ・データ / イノベーション・エンジン / エレメント / DGベンチャーズ / デジタルベースキャピタル / Global Catalyst Partners Japan / SBIインベストメント / 他3社から調達

テクノロジーと住宅ローンをかけ合わせた住宅ローンテック「いえーる」を展開するスタートアップ。

代表の窪田氏は青山学院大学経営学部卒業後、新卒でSBIグループのモーゲージバンクに入社。SBI大学院大学にて経営学修士を取得した後、最年少で執行役員に就任した経歴を持つ。

同社は住宅ローンのマーケットプレイスを軸とした“iYell 住宅ローンプラットフォーム”を構築している。

メインサービスである「いえーる ダンドリ」は、住宅ローン手続きの一括管理機能として、住宅事業者・ユーザーとの“三者間チャット機能”や、住宅購入までのタスクを見える化する“タスク・スケジュール管理機能”を備えている。

他にも不動産会社の口コミサイト「いえーる コンシェル」、“最高の住宅ローン”を提案する住宅ローン総合サイト「いえーる 住宅ローン ONLINE」を運営している。

2020年11月、20社を引受先とした第三者割当増資による資金調達を実施し、金融機関の住宅ローン業務効率化DXの開発を推進する方針だ。

ファイブクロス


調達額:15億円
調達先:出資元不明

グローバルゲームパブリッシング事業を手掛けるスタートアップ。同社は元ディー・エヌ・エー執行役員の顧乾俊氏によって設立された。

主に日本や中国、韓国におけるゲームのローカライズ、カルチャライズ、運営、マーケティング、カスタマーサポートなどのパブリッシング事業を展開していく。

同社は設立と同時に約15億円の資金調達を実施したことを発表した。この調達資金は事業立ち上げの運転資金として活用される。

QPS研究所


調達額:8億6500万円(融資含む)
調達先:日本政策金融公庫
備考:既存株主による第三者割当増資を含む

九州の地に宇宙産業を根差すことを目指し、小型衛星用アンテナなどを開発する企業。

同社の開発する小型衛星用アンテナは、従来のSAR(合成開口レーダー)衛星の20分の1の質量、100分の1のコストを実現し、100kg級高精細小型SAR衛星の打ち上げに日本で初めて成功したものだ。

現在は、2025年を目標に、36機の小型SAR衛星を打ち上げ、コンストレーションを構築し、約10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を目指している。

2020年2月には、このサービス実現加速に向けて、JAXAの宇宙関連事業の更なる創出を目指す活動や、九州電力との事業連携を発表している。

2020年11月には、日本政策金融公庫からの融資と既存株主による総額8億6500万円の資金調達を実施。調達した資金は、同社が目指す小型SAR衛星36機体制の実現に向け、3号機~6号機の先行開発と足長部材の先行手配等の資金に充当される予定。
次ページ > 3D樹脂製タッチパネル技術や量子コンピュータのソフトウェア開発

文=STARTUP DB

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