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アリババ創業者のジャック・マー(Photo by Wang HE/Getty Images)

中国のアリババ・グループが11月5日発表した第2四半期決算(7〜9月)は、同社の売上成長率が引き続き縮小傾向にあることを示している。同社の事業全体の売上高は第2四半期に30%拡大し、228億ドル(約2.4兆円)に達し、アナリスト予想を上回ったものの、コア事業の拡大ペースは減速している。

同社の主要ビジネスであるEコマースの売上高は前年同期比で29%増となり、パンデミックの影響を受けた今年3月を含む四半期を除くと、成長率は過去4年以上の間で最小となった。

アリババのEコマース部門は、2019年の同四半期には前年同期比40%の成長を記録し、その前年には56%を記録していた。

タオバオなどのEコマースプラットフォームの月間アクティブ利用者数は、9月時点で合計8億8100万人になり、6月から700万人の増加だった。同社によると、新型コロナウイルスのパンデミックが追い風となり、購入頻度や支払額は共に増加したという。

アリババの第2四半期のクラウド部門の売上は、前年同期⽐60%増の22億ドルだった。同社の声明によると9月末時点で、中国のトップ企業の3分の2近くがアリババ・クラウドを利用中であり、支出額は前年同期比で45%の増加だったという。

同社の第2四半期の純利益は前年同期比で60%減少し、42億ドルとなった。これは、前年同期にはアント・グループへの出資に絡む一時的利益が含まれていたためだが、期待されたアントの上場は中国政府の介入により延期となった。

アリババのフィンテック部門であるアントは現在、ビジネスモデルの見直しを迫られている。アントは上場によって350億ドルを調達すると見込まれていた。

アリババの創業者で、アントの最大の株主であるジャック・マーは2日、中央銀行や中国人民銀行を交えた金融規制当局主催の合同会議に召集されていた。

「アント・グループの大株主であるアリババは、フィンテック領域の新たな規制環境の中で、今後の事業プランの見直しを進めていく」とアリババCEOのDaniel Zhangは述べた。

アリババの株価は11月5日のニューヨーク市場で2.7%の下落となったが、ザックス・インベストメント・リサーチは今後の同社の見通しに強気だ。「当社は、アリババが今後も平均以上のリターンをあげると見込んでいる。同社の財務状況は依然として健全であり、今後のさらなる成長が見込める」と、ザックスは述べている。

編集=上田裕資

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