ビジネス

2020.11.19

グーグルが「スマホ封筒」リリース。デジタル中毒の解毒剤となるか?

Wonderfulengineering.com


デジタル「泡」、管理ストップウォッチ?


他にも、たとえば「Activity Bubbles」というのもある。スマホを使っている時間が長くなるほど、画面は泡でいっぱいになる、というものだ。最初はいくつかの泡だったのが、やがて数分後には、あなたのスマホの画面は泡だらけになる。

こんなおもしろいものもある。スマートフォンのロックを解除するたびに時間を刻むストップウォッチだ。たとえば「100」と表示されたら、もう100回もアンロックしたのか、と絶望的な気持ちになるかも──。

こういったアプリは「自己分析」と「自己監視」に最適だ。スマホ漬けでセルフコントロール能力が欠如し、有用なエネルギーを無駄に排出して生産性が低下している場合はとくに有用だろう。

「楽園」の顔をしたデバイスの奴隷にならないために


スマホを使いすぎることのもう一つの欠点は、「ろ過していない汚れた燃料」で心を燃やし、汚してしまう、ということだ。

言い換えれば、脳に情報をアップロードしすぎていて、必要のないさまざまなものが、本来、有益な知識のためのはずの脳内の領域を侵してしまう。画面から発せられる光線が明らかに目によくないことをいったん棚に上げても、スマホを使いすぎることの弊害は無視できない。

集中できない? 最近、記憶力低下に悩んでいる? ここのところ、気が散るし、やる気がでないことに追い詰められている?

スマートフォンでフェイスブックやインスタグラム、ツイッター、ユーチューブに夢中になりすぎると何が起きるか、われわれはもう気づいている。

だからこそ、スマホを使うときは、グーグルが「開発」したこれらのアプリを駆使して「時間」を意識すること。でなければ、われわれがこの、楽園の姿をしながら実は「中毒の園」であるデバイスの「奴隷」となってしまうことは間違いないのだから。


*本記事は、英国のテクノロジー特化メディア「Wonderfulengineering.com」からの転載である。

翻訳協力=長谷川 寧々 編集=石井 節子

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