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米大統領選で、民主党のジョー・バイデン前副大統領が共和党の現職ドナルド・トランプ大統領を破って当選を確実としたことが報じられた。バイデンは、近年まれにみる熾烈(しれつ)な争いが繰り広げられた今回の選挙戦で、深く分断した米国を癒し、新型コロナウイルスの流行に対して断固とした対応を取ることを一貫して約束してきた。

AP通信は7日、バイデンが激戦州ペンシルベニアで勝利したと報道。同州では当初、トランプが優勢だったが、後に不在者投票の票集計が進んだことにより、バイデンが逆転を果たしていた。APはペンシルベニアに続き、ネバダ州でもバイデンの勝利を伝えた。

バイデンはペンシルベニア、ウィスコンシン、ミシガンの3州を制し、当選に必要な選挙人270人を確保した。3州は数十年にわたり民主党の牙城となっていたが、前回の選挙ではいずれもトランプが勝利。民主党内では、今後の大統領選では中西部に頼れなくなるのではとの見方も出ていた。

だがバイデンは、民主党がこれまでの地盤州で勝利できることを示したのみならず、新たな票田も開拓。民主党が1996年以降敗北を続けてきたアリゾナ州を共和党から奪取した上、ジョージア州でも1992年以来となる勝利を収める可能性が高まっている。


ジョージア州の一部では、バイデン勝利が伝えられても開票が続けられている(2020年11月7日撮影、Getty Images)

トランプはバイデン勝利が伝えられる1時間前、ツイッターに「私はこの選挙で圧勝した!」と投稿。トランプ陣営はバイデン当確報道の直後に出した声明で、「この選挙は終わりには程遠い」とし、法的措置に訴えると宣言した。

米国の現職大統領が再選を果たせなかったのは1992年以来。同年の選挙では共和党のジョージ・H・W・ブッシュ大統領が民主党のビル・クリントンに敗北を喫した。77歳のバイデンは、米史上最高齢の大統領となる。バイデンと共に出馬したカマラ・ハリス上院議員は、女性初、黒人初、アジア系初の副大統領となる。


カマラ・ハリス上院議員(Getty Images)

翻訳・編集=遠藤宗生

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