米国の投票率、他の先進国と比べると実は低い?

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米大統領選における期日前投票数は選挙日前に約1億票に達し、過去最高の水準に達した。これは、2016年の投票数合計の3分の2以上に当たる。

このデータは、フロリダ大学のマイケル・マクドナルド教授が運営する無党派系ウェブサイト、USイレクションズ・プロジェクト(U.S. Elections Project)によるものだ。この歴史的な数字を達成した主な原因は新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)だが、有権者の投票意欲が上がったことも重要な役割を果たした。

米国での投票率は、他国と比べるとどうだろう? 米国では従来、登録有権者の間における投票率は高いが、有権者人口における投票者の割合で投票率を測った場合、他の先進国と比べて大きく遅れている。民主主義・選挙支援国際研究所(IDEA)のデータによると、ドナルド・トランプが予想外にヒラリー・クリントンを破った2016年の選挙では1億3900万人が投票し、有権者人口における投票率合計はわずか56%を下回っていた。

ベルギーをはじめ一部の国では投票が義務化されており、投票率は常に高いが、それでも多くの国では米国よりもはるかに投票意欲が高い。

スウェーデンで行われた直近の2018年の国政選挙では、有権者人口の82%が票を投じた。また、韓国で今年行われた議会選挙の投票率は66.5%だった。米国の中間選挙の投票率は大統領選と比べて常に低く、2018年の投票率は有権者人口の47%だった。これは歴史的基準で見ると高いものの、近年の大統領選の投票率には及ばない数字だ。

翻訳・編集=出田静

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