経済・社会

2020.11.08 07:30

保守地盤の米国の3州、憲法から「人種差別的」文言を削除へ 

Hill Street Studios / getty images

米国では先日大統領選に合わせ、各州でさまざまな住民投票が実施された。その結果、アラバマ州、ユタ州、ネブラスカ州の有権者らは、州の憲法から人種差別的な文言を取り除くことを認めた。一方ミシシッピ州の有権者は、南部連合の戦旗を使用した州旗を新たなものに差し替えることを選んでいる。

アラバマ州の有権者らは、州憲法から異人種間の婚姻の禁止や人頭税の許可、学校での人種隔離の義務化を規定していた文言を排除する修正案を承認した。米政治情報サイトのバロットペディア(Ballotpedia)によると、この修正に賛成したのは170万人を超える投票者のうち約67%だ。

ネブラスカ州では、州の憲法に修正を加え、刑罰としての奴隷状態や非自主的な隷属状態を排除することを投票者の68%が支持した。

またユタ州でも、刑罰として奴隷状態や非自主的な隷属状態を使うことを州の憲法から消す修正案に賛成した人は約81%だった。

ミシシッピ州では、南部連合の戦旗を基にした州旗を新しいもので差し替えることに賛成の投票者は72%に上った。

アラバマ州の憲法が承認されたのは1901年のことだ。人種隔離政策が行われていた時代の法律はだいぶ前に違法とされたものの、米AP通信によると人種差別的な文言を憲法から消す試みは2000年以降、2度失敗している。改正された憲法は政策決定者による承認を受け、さらに2022年に再度行われる州の投票で承認される必要がある。

1865年に承認された米国の合衆国憲法修正第13条では、有罪が言い渡された犯罪に対する刑罰を除き、奴隷状態や非自主的な隷属状態が廃止された。バロットぺディアによると、2019年時点で刑罰の選択肢として奴隷状態や非自主的な隷属状態を許可する文言を憲法の中に含んでいたのは米国の12の州で、9つの州では刑罰として非自主的な隷属状態が許可されていた。

新たなミシシッピ州の旗は1894年に州議会が承認した州旗を差し替えるものだ。米CNNテレビによると、今回差し替えとなった州旗は南部連合のシンボルを含む最後の州旗だった。人種差別に反対する「ブラック・ライブズ・マター(黒人の命は大切)」の抗議活動はこの夏、改めて同州旗のデザインを変えることを求めていた。

ミシシッピ州議会は6月、南部連合のシンボルを含まない新たな州旗をデザインすることを投票で決定し、共和党のテート・リーブス知事が法律に署名していた。

翻訳・編集=出田静

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