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2020.11.08 17:00

GoToトラベルの影響は? 年200軒入湯ライターが行く、草津温泉街ルポ


宿の感染対策も徹底していた。チェックイン時に検温とアルコール消毒を行い、客側と従業員側のマスク着用と、フロントには飛沫防止用のビニールを設置。客室には消毒液が常備され、手洗い用のハンドソープもあった。
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また、ソーシャルディスタンスのため、チェックインとチェックアウト時は代表者のみで受付を行い、ほかの宿泊者とは距離をあけて並ぶなど、細かく決められていた。

宿の玄関には、アルコールのほか、個包装のマスクも置かれ、利用者としてはとても有り難かった。


旅館の玄関に設置されたアルコールとマスク
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お風呂では、利用人数制限と利用時間の運用変更で感染対策の対応をしている。通常最大10人ほどが一度に入れる男性大浴場は4人までに制限(女性は3人まで)。貸切露天風呂は、通常40分間の利用時間を35分に短縮し、利用者同士の接触を避ける運用にしている。

朝食で無料提供されるベーグルは「個包装」になっていて、細かいところまで行き届いた配慮が感じられ、安心して過ごすことができた。


素泊まりの宿だが、朝食用に個包装のベーグルを提供

双方の意識と対策があってこそ楽しめる温泉旅行


10月1日より「Go Toトラベル」に都民が追加され早1カ月。草津温泉は、紅葉シーズンとの重なりもあり、例年と変わらない盛況ぶりであった。同時期の箱根温泉や、伊豆・熱海の温泉も多くの観光客で賑わっていたようである。

その中での新型コロナウイルス感染予防対策は、温泉街や旅館等の受け入れ側の対策も重要だが、私たち利用者側の意識と対策も重要と感じた。そうして初めて、安心して観光を楽しむことができるのだ。

小松 歩(こまつ あゆむ)◎東京生まれ。温泉ソムリエ(マスター★)、温泉入浴指導員、温泉観光実践士。 知床での車中でヒグマに衝突し頚椎骨折する交通事故に遭遇し、後遺症のリハビリで湯治を体験、温泉に目覚める。現在、総入湯数は2000以上。好きな温泉は草津温泉(群馬県)、古遠部温泉(青森県)。

文=小松 歩

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