女性フリーランサーはメンタルヘルスの問題を抱えやすい

Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash


孤独に加え、ジェンダーに根差した障害がマイナスの要因となり、女性のフリーランサーは悪循環に陥っているとresurgo.coは述べている。性差のある仕事も含めて検討した結果、女性自営業者の所得は、男性自営業者の所得の50%にすぎないことが明らかになった。

resurgo.coの調査では、「圧倒された気持ちになることがしょっちゅうある」という回答が70%に上った。また、「人生から逃げ出したい」衝動にかられたことがあるという回答は22%だった。

この調査結果について、resurgo.coの創業者で最高経営責任者(CEO)のローレル・アン・スターク(Laurel Anne Stark)は次のように述べた。「女性にとって、ビジネスはきわめて個人的なものだ。ワーク・ライフ・バランスは存在しない。だからこそ女性は、気分が整うようサポートを受けると、仕事もプライベートもうまくいきやすい。こうした問題こそ、私がresurgo.coで解決を目指しているものだ。resurgo.coは、女性自営業者の仕事と生活をサポートするための初のウェブアプリだ」

自営業とメンタルヘルス悪化のつながりを調査した研究は数多い。独立して働く専門職やフリーランサーを支援する組織「Association of Independent Professionals and the Self-Employed (IPSE)」が2020年9月に発表した研究によると、メンタルヘルスが「悪い」「とても悪い」と回答した自営業者の割合は、新型コロナウイルス流行当初の6%から、7月はじめには26%に上昇したことがわかった。一方で、流行当初にメンタルヘルスが「良い」「とても良い」と回答していたフリーランサーは68%いたが、その割合は7月はじめには39%になっていた。減少率が最も大きかったのは女性だった(54%減)。

今の状況を機にフリーランサーや自営業に切り替える人が増えているが、孤立や孤独、ジェンダーに根差した障壁に対応できる準備を整えることが重要だ。偏見は、女性起業家の成功を直接左右するが、メンタルヘルスにとっても有害なのだ。

翻訳=遠藤康子/ガリレオ

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