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Photo by Justin Sullivan/Getty Images

電子タバコのJUUL(ジュール)で知られる米国のJuul Labsは、かつて企業価値が380億ドル(約3兆9700億円)とされていたが、出資元のアルトリアは昨年から投資額を半分以上削減し、同社の評価額を約45億ドル(約4700億円)にまで引き下げた。

アルトリアは10月30日に公開された提出書類の中で、「JUULの事業見通しが大幅に悪化した」ことを理由に、同社が保有するJuulの35%の株式の価値をわずか16億ドルに削減し、Juul Labsの評価額を45億ドル強としたと述べた。アルトリアは昨年末にJuul Labsの評価額を120億ドルとしていたが、その半分以下に低下したことになる。

アルトリアは、Juul Labsが海外での拡大計画を縮小していることや、米国の電子タバコ業界に逆風が吹いていることを受けて、評価額を引き下げたという。

ロイターが入手した社内メモによると、Juul Labsは29日、自社の評価額を昨年の120億ドルから約100億ドルに引き下げた模様だが、その一日後にこのような事態が発生した。

同社のCEOのK.C. Crosthwaiteは社内メモで、100億ドルは「驚き」ではなく、「他の投資家たちも、当社の直近の様子から評価額の減少を見込んでいるはずだ」と述べていたという。

ヴァージニア州本拠のタバコメーカー大手のアルトリアは、2018年12月に128億ドルを支払い、Juul Labsの株式の35%を取得していた。その際の評価額は380億ドルたった。

アルトリアが30日に発表した第3四半期決算は、アナリスト予想を上回る業績だったが、株価は年初から約26%の下落となっている。

2015年に最初の製品を発売したJuul Labsは一時、米国のVapor(ベイパー)市場の70%以上を占めたが、ここ数年は困難な状況に直面している。同社は9月に大規模なレイオフを宣言し、欧州やアジア市場からの撤退を検討すると述べていた

編集=上田裕資

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