圧巻の書庫。高さ8m、3万冊の知のミュージアムがいよいよ開場

3万冊もの本屋資料は圧巻のひと言に尽きる。(c) 角川武蔵野ミュージアム

公益財団法人 角川文化振興財団は、「ところざわサクラタウン」内、「角川武蔵野ミュージアム」にて、本が棚にぎっしり詰まった圧巻の「本棚劇場」をはじめ、松岡正剛館長が手掛ける「エディットタウン」、「米谷健+ジュリア展」、さらに1階グランドギャラリーで大々的に開催される「荒俣宏の妖怪伏魔殿2020」、そして武蔵野地域の魅力を発信する5階の「武蔵野ギャラリー&武蔵野回廊」など、図書、美術、博物がまぜまぜになった、他に類を見ない複合文化ミュージアムの内部空間すべての準備を終えた。

「ところざわサクラタウン」は、KADOKAWAと埼玉県所沢市が、みどり・文化・産業が調和した地域づくりを共同で進めるプロジェクト「COOL JAPAN FOREST構想」の拠点施設として2020年11月6日(金)にグランドオープンする。
 
圧巻の本棚の様子
(c) 角川武蔵野ミュージアム

偉人たちの残した貴重な蔵書約3万冊が並ぶ本棚劇場


角川書店創業者の角川源義の文庫をはじめ、竹内理三、外間守善、山本健吉などの本が並ぶ夢の空間がついに出現


いよいよ11月6日のグランドオープンを迎える。本年9月20日から始まった本棚への配架作業がほぼ終了し、高さ約8メートル、360度本棚に囲まれた「本棚劇場」の夢の空間がついに出現した。

違い棚のように互い違いに複雑に入り組み、立体的、流動的に連なって、まさに脳の内部をイメージした構造。本棚の高所部分に並ぶのは、角川書店創業時に縁の深かった先生方より寄贈された本や資料が約3万冊。創業者の角川源義の個人蔵書をはじめ、文芸評論家の山本健吉先生、歴史学者の竹内理三先生、沖縄学研究者の外間守善先生の寄贈書が圧巻の本棚にぎっしりと並ぶ。

また本棚劇場の大きな見どころである、3台のプロジェクターを使って8mの本棚に投影されるプロジェクションマッピングは、その場で体感した来場者を、「想像」「連想」「空想」の世界に誘う。今後も「本と遊ぶ、本と交わる」をテーマに、アナログとデジタルの融合による多彩な実験的演出が予定されている。 

本棚には偉人の書の数々
(c)角川武蔵野ミュージアム

本が息づき、賑わう街 「ブックストリート」オープン


図書・美術・博物がまぜまぜの「エディットタウン」を堪能せよ


エディットタウンは、4階の「ブックストリート」、「エディット&アートギャラリー」、「荒俣ワンダー秘宝館」、 4階から5階へ吹き抜けの「本棚劇場」、 そして4階から5階につながる階段書架「アティックステップ」と文学賞棚 (仮称)、各エリアの総称。図書館、美術館、博物館が融合した当ミュージアムのメインエリアとなる。

そのエディットタウンの中央をつらぬくのが「ブックストリート」。本の息づかいや賑わいが感じられる“街”のような図書空間で、松岡正剛館長の監修により世界を読み解くための「9つの文脈」にそって約2.5万冊の本が並ぶ。既存の図書館にはない、まったく新しい先進的な配架になっている。また頭上には書影を使ったアートボードや隈研吾建築都市設計事務所による当館の模型、気鋭のファッションデザイナー川西遼平による“本で作る服”ブックウェアなども展示されている。

edit townの様子
(c) 角川武蔵野ミュージアム

ブックストリートの様子
(c) 角川武蔵野ミュージアム
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PR TIMESより

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