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ウェールズ州ニューポート(2020年10月31日撮影、Getty Imeges)

英国では2020年前半、1万1000以上の店舗が閉鎖された。店舗の最終的な閉鎖数は、昨年同時期と比べてほぼ倍となった。

この悲惨な数字が発表されたのは、小売店舗調査会社ローカル・データ・カンパニー(Local Data Company)と会計事務所プライスウォーターハウスクーパース(PwC)が行った調査だ。チェーン店(5店舗を超える店舗を経営する企業)が運営する21万以上の店舗を対象とした同分析によれば、今年これまでに閉鎖されたチェーン店は約1万1120店舗だった。

最終的な店舗減少数は過去5年で最悪の水準で、5119店の新たな店舗の開店を考慮すると6001店だった。店舗数の減少は、2019年前半の最終的な店舗減少数である3509店舗の倍近くとなった。

ローカル・データ・カンパニーの小売・戦略的提携部門を率いるルーシー・ステイントンは次のように述べている。

「結果は目を見張るものだ。チェーン店市場の22%はまだ一時閉店中なので、これが氷山の一角でしかないことを示す兆しがある。小売・ホスピタリティー企業が再開を認められてから1週間が過ぎるごとに、店舗がその場所で営業を再開する可能性は減る。地域のロックダウン(都市封鎖)や午後10時以降の外出禁止など、その他の行動制限とともに破壊的な影響が続き、より多くの店舗が閉鎖される可能性が高い」

小売店舗閉鎖の一般的な傾向は最近始まったものではなく、2017年前半から閉鎖店舗の数は上昇している。とはいえ、新型コロナウイルス感染症のパンデミックと、それに続くこの春の英全土に及ぶロックダウンは、その傾向に拍車をかけることになった。

勝者と敗者


しかし、英国の状況は一律ではない。英国立統計局(ONS)は、生活必需品以外を販売する店舗が英全土で営業再開してから初めて満1カ月を過ごした7月、小売分野での売り上げが前年比で3.7%伸びたと報告している。8月にはこれが4.4%増となり、健全な伸び具合だった。

しかしこれは、パンデミックによるロックダウン期間の損失を相殺するのに十分なものではなかった。今年の8月までの小売の売り上げは5%近く低下していたからだ。

翻訳・編集=出田静

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