何を、どう飲むか。お酒とコーヒーの最適解

Getty Images


蒸留酒で、特に日本人に馴染みのあるのが焼酎。蒸留することによって糖分やプリン体など二日酔いの原因となる成分がカットされており、ビールや日本酒より血糖値の上昇も緩やか。特に生搾りのレモンサワーとハイボールがおすすめです。

レモンのクエン酸によって代謝が促進され、ビタミンCによりアルコールの分解が助けられるので、体への負担が少なくなります。ハイボールは、焼酎と同じように蒸留されたウイスキーとミックスしているため、低糖質で低カロリーです。ただし缶のものは、人工甘味料や香料などの添加物が入っている場合が多いので、避けた方が良いでしょう。



逆に飲まない方が良いとされるのが、発泡酒です。健康を意識して「糖質ゼロ」や「プリン体ゼロ」などを謳った商品が多いですが、実は糖類が含まれていたり、カラメル色素や人工甘味料などの添加物が使われている場合があります。

ビールは麦芽の使用率が3分の2以上と決められていますが、発泡酒は決められていないので、原材料に遺伝子組み換えのトウモロコシ由来の液糖が入ることも。値段が安いのには、それなりの理由があります。

またビールも、プリン体や糖質の観点から考えれば、量を控えた方が懸命でしょう。日本酒も糖質が高く、割らずにそのまま飲むのでアルコール度数が高く、脳や肝臓の機能に影響します。アルコール度数の高さでは、ワインも同様です。

常に「水」とともに


次に量です。お酒は健康に良いと主張する派でも、だいたい「適量をたしなむ」ことをすすめています。1日の適正な純アルコール摂取量は20g。ワインならグラス2杯弱、焼酎ならグラス2分の1杯、チューハイなら350ml缶1本、ビールなら500ml缶1本、日本酒なら一合程度。残念ながらかなり少なめです。

ただし、酒好きにとっては、この「適量をたしなむ」ことこそ難しく、飲み始めるとつい飲みすぎてしまう人がほとんど。いきなり量を減らすのは難しいので、時間をかけてじっくり取り組みましょう。またご存知の方も多いとは思いますが、お酒と同量の水を一緒に飲むと血中アルコール濃度が下がって二日酔いになりにくいので、水は常に手元に置いておきましょう。

最後に食べ合わせです。ビールはポテトやソーセージ、スナック菓子など油っこいものと一緒に食べ合わせることが多く、ワインはオリーブやナッツ、チーズなどのヘルシーなものと食べ合わせることが多いため、ワインの方が健康的にアルコールを摂取できるという主張があります。

なるほど、確かにそれも一理あります。ビールを飲むのをやめれば、自然と揚げ物や油っこいものを食べることが減るでしょう。
次ページ > コーヒーは「究極の強壮ドリンク」?

文=国府田 淳 写真=Getty Images

ForbesBrandVoice

人気記事