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As Mobile Economist at TUNE, I forecast and analyze trends affecting the mobile ecosystem.

Photo by Chesnot/Getty Images

調査会社IDCが10月29日に開示した報告書によると、2020年第3四半期(7~9月)の世界のスマートフォン出荷台数の推計は、前年同期比1.3%減の3億5360万台だった。IDCは当初、新型コロナウイルスのパンデミックの影響で、第3四半期の出荷台数が前年同期9%減となると見込んでいたが、新興国を中心とした予想以上の経済再開で、減少が食い止められた模様だ。

昨年の世界シェア1位はファーウェイだったが、今年はサムスンが首位に立ち、四半期あたり8040万台を出荷していた。しかし、第3四半期に最も出荷台数を伸ばしたのは中国のシャオミで、前年同期比42%プラスの4650万台を出荷し、アップルを抜いて世界3位となった。しかし、シャオミの今後は決して安泰ではない。

シャオミの世界シェアは3位の13.1%だが、売上の大半は中国とインドだ。同社の売上の53%が中国であり、インドでは低価格帯のスマホが好調だ。シャオミはインドでトップのブランドになったとも報じられた。

しかし、インドが今後、保護主義的な政策を続ければ、それも変わるかもしれない。インドは中国との間に国境問題を抱えており、今年の夏にはTikTokを含む58の中国製アプリを禁止した。国境紛争が悪化すれば、インドは中国企業に対する追加の制裁措置を取る可能性が高い。

一方で、アップルの第3四半期の世界シェアは10.6%の下落となった。同四半期に4160万台を出荷したアップルは現在、世界4位となっている。IDCは、落ち込みの原因をiPhone 12の出荷の遅れであると指摘し、今年の第4四半期から来年の第2四半期にかけて業績を回復させると見込んでいる。

さらに、海外市場で苦戦中のファーウェイの出荷台数は、前年同期比22%減の5190万台だった。同社は、米商務省の輸出規制を受けて半導体の調達に苦戦し、生産台数が落ち込んだ。中国市場においてもファーウェイの出荷台数は、15%以上減少し、シャオミなどに顧客を奪われている。

対照的に、もう一つの中国メーカーであるVivoは世界シェアを伸ばして、8.9%のシェアを獲得し、アップルに続く世界5位のメーカーに浮上した。Vivoの世界における出荷台数は3150万台だった。

編集=上田裕資

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